>shintoyo もちろん、人が死んでも問題は解決しない。落ち着かねばならない。ではどうすべきか。アメリカの政治哲学者・ブレナンは、「エピストクラシー」(智者による政治)の名の下、『アゲインスト・デモクラシー』において、有権者資格を審査するにあたり筆記試験を課すというやり方を提案している。
>shintoyo この議論は、別に新しくない。代表制(選挙制)の黎明期から、無知な有権者に選挙権を与えるのは危険だと主張する人は広範な支持を集めてきた。この議論を突破し、制限選挙から普通選挙を実現するために長い時間を要したことは、周知の事実である。
>shintoyo ブレナンの提言に対して私から言えることは、政治知識や政治能力を「試験」することは不可能だということである。ここで詳細を述べることはできないが、例えばその筆記試験を誰が作成し、採点するのか、その試験が妥当であることをどうやって保証するかを少し考えてみれば、その問題点は明らかだろう。