NISHIO Hirokazu[Translate]
ブギーボード
未踏会議2024小池 宏幸さんにもらった
「すごく良いのでぜひ高度な知的生産をしている人に使ってもらいたい」ということらしい

2024-03-12
メモ帳的なものとしてはRHODIAを使ってたんだけどそれとも違いがあると感じた
紙のメモ帳には「消えずにまあまあ長い期間存続すること」を暗黙に期待している感じがある
例えば妻に「AとBとCを買ってきて」と頼まれたら、それを紙のメモ帳に書く
(メモ帳がなかったら例えばiPhoneのiMessageの妻宛のメッセージに書く)
これは「買い物タスクを完了するまで消えないこと」を期待している
脳で覚えた場合、消える可能性がある、それを回避している
一方でこのブギーボードに買い物メモを書くかな?と考えた
書かないと思った
なぜなら店まで歩いている最中に何かを思いついてそれを書き留めたくなるかもしれないから
ブギーボードに買い物メモが書かれてて、それがタスク完了まで消えないことを期待してたら、思いついたことをすぐに書けない
つまりこのデバイスは表示面が1枚しかないという特徴によって、一番脳に近いところで短期的な記憶を拡張してる
余談: ブギーボードに買い物メモを書いてスマホで撮影したら?
スマホがあるならスマホにメモする気がするな
買い物タスクを口頭で伝えられてメモするシチュエーション、すでに書くべきものが言語化されてるので文字でやることに言語化コストがいらない
音声テキスト入力ボタンを押して音声で書いても良い
散歩中に図解が降ってくることはある

2024/3/13
メモはなぜ書くのか
どういう時にどんなツールで書いてるのか、自分の振る舞いを観察

2024/3/31
ボタンひとつで全部消えるのだからメモはアトミックであるべきだ
書き出した瞬間はアトミックでなくても良いが、速やかにアトミックになるべきだ
つまり消すタイミングが異なるものが混ざっているなら適切な場所に移すべきだ


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