剰余群逆元漸化式の導出
剰余群での除算ではユークリッドの互除法で逆元を求めているが、これは一つの計算にO(log(N))かかる。
まとめて
逆元テーブルを作る場合には、ひとつO(1)、ぜんぶでO(N)で作る漸化式がある
inv[a] = MOD - inv[MOD % a] * (MOD / a) % MOD;
pythonfor i in range(2, P):
q, r = divmod(P, i)
INV[i] = -INV[r] * q % P
導出
Pをaで割った商がq、余りがrだとする( q, r = divmod(P, a) )
以下の式が成り立つ
P = aq + r
両辺をmod Pする
0 \equiv aq + r
aの逆元を掛ける
0 \equiv q + a^{-1}r
qを移項する
-q \equiv a^{-1}r
rの逆元を掛ける
-qr^{-1} \equiv a^{-1}
aの逆元を、aより小さいrの逆元を用いて求めることができた
小さい順に逆元を求めていけば良い