自慢の相対化
ある書き物で、
自慢をしている人の描写として「寿司の写真をSNSに上げる」があった。
でもこれが自慢になるということはよく考えると不思議なこと。
寿司を食べることが日常である人は寿司の写真を(日常的に食べたものを投稿してる人を除いて)投稿しないので、寿司の写真を投稿することは「私にとって寿司は非日常です」という表明に他ならない。
この表明自体は「どちらかといえばマイナスかな」ぐらいのものだと思うが、ここに「自慢げ」ご加わると「自慢げにマイナスなことをアピールする行為」として大きなマイナスになる。
実際、その書き物の中で登場人物が寿司の投稿をしたことに対して、他の登場人物は「わー、寿司食べてる、いいなー」とはならない。その登場人物のやっているビジネスが破綻に向かってる気配を感じ取るストーリーだった。