NISHIO Hirokazu[Translate]
解けるマダミスを作りたい
>nishio マダミスを作ることを考えた時に、全情報が開示されたら論理的に解が定まるものを作りたくなってしまうんだけど、そうすると「全部公開しよう、公開に協力的でない人が犯人」というアプローチができてしまう、一方で公開しないインセンティブを犯人以外にも増やすと解けるわけない難易度になってしまう

>tomoyaman その解決のためによくとられる手は、カード内容は口頭でのみ伝えていい、というやつですね

>nishio あー、そうか、公開不可のハンドアウトとかに必要な情報があればいいのか

これはつまり「通信路にノイズが乗る」ということ
ノイズなく情報共有がされていれば解けるが、ノイズのせいで解けない

別のバターンとして「情報が多すぎてバンド幅が足りない」もある
十分な時間をかけて情報共有がされていれば解けるが、時間不足のせいで解けない

論理ではなく、雰囲気でだんだん濃くなる系の推理を作る人もいる

「全部開示したら論理的には2択になる」という手もある

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その後の会話
犯人が議論時間中に論理によって1人に確定すると、残りの時間はすることがなくなる
2~3人まで絞れるが1人に確定はしないようにして、投票結果を見るまで結果が分からない方が面白い
犯人が1人、残りがN-1人なので、全体の幸福度を高めるためには犯人が見つかった方がいい
犯人にはごめんねする
GMがキャラ分配する店舗型マダミスなら犯人になりたくない人や初参加の人が犯人にならないようにコントロールすることができる
GMレスだとそれができない
犯人に「犯人だとはバレてしまったが、目的は達成できた」となれるように別の目的を与える
ここらへんはプレイヤーの満足度に注目した設計だな

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