NISHIO Hirokazu[Translate]
遊ぶことによる学び
gptこの一連のツイートは、遊びを通じて得られる学びとその実社会での応用について深い洞察を提供しています。特に、技術や科学の領域でのイノベーションや創造性を促進する遊びの役割を強調しています。これらのツイートから、遊びを通じた学びの重要性に焦点を当ててまとめることができます。
パラダイムシフトへの適応: 新しい技術やアイデアを「オモチャ」として軽視する態度は、過去に何度も見られたものです。インターネットやCOBOL、Z-80のような技術の進化は、しばしば既存の理解や価値観に挑戦しました。遊びを通じて新しい技術に触れ、実験することで、これらのパラダイムシフトに対応し、イノベーションをリードすることができます。
経験を通じた理解: 模型飛行機の作成やラジコン飛行機の操縦などの遊びは、航空設計の基礎理論を深く理解するための重要な手段です。教科書だけでは得られない、実際の経験を通じて、理論の背後にある物理的原理や制約を体感することができます。
創造性と解決策の探求: 遊びを通じて得られる経験は、未知の問題に直面した際に、教科書にはない創造的な解決策を見出すための「引き出し」を提供します。遊びを通じて多くの試みを行うことで、失敗から学び、より柔軟で革新的な思考が促進されます。
実践における応用: 遊びを通じて習得したスキルや知識は、現実世界の複雑な問題解決に直接応用されます。ホンダジェットの設計のように、教科書に書かれている「正解」を超えて、独自の解決策を見出し、実現する能力は、遊びと実験を通じて培われた深い理解と経験に根ざしています。
社会的評価との隔たり: 残念ながら、遊びを通じて習得した能力は、企業組織内では常に評価されるわけではありません。教科書通りの知識や方法を重視する文化は、遊びを通じて得られる創造性や柔軟性を過小評価する傾向があります。しかし、長期的なイノベーションと成長を実現するためには、このような遊びを通じた学びの価値を認識し、促進することが重要です。

遊びを通じた学びは、教科書や伝統的な教育だけでは得られない貴重な洞察とスキルを提供します。これらの経験は、個人の創造性を育むだけでなく、社会全体の技術的進歩とイノベーションを促進する基盤となります。

>uchujin17 コンピュータ業界で「○○なんてしょせんオモチャじゃん」「○○なんて何の役に立つん?」とか言ってた連中は、パラダイムシフトが起こるたびに振り落とされていったなぁ、と思い出します( ˘ω˘)
> >sshinohe: 飛行機の上位設計屋になるのに、模型飛行機の経験の重要性を説くと、激しく反発する人が必ずいる。コンプレックスなのだろうが、生まれつき出来ない事は出来ない、と悟る事は人生を有意義にする秘訣と思う。
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> BTSとアッシャーのコラボを観て鳥肌が立つ。とても自分にどうにかなる人生ではなかった。


>uchujin17 「○○なんてオモチャじゃん」と言っていた連中=「COBOLは絶対に無くならない」「Z-80さえ知っていれば一生食っていける」「実用パソコンはMS-DOSで必要十分」とか言ってた連中でもあります。

>uchujin17 インターネット(HTTPとWEBによるネットワーク)が流行ったときも「あんなのしょせんオモチャ」って嗤ってる奴が掃いて捨てるほどいたんですよ。「本命は国際規格であるOSIプロトコル」と言うやつもいれば、「企業が責任を持って管理するサービスでなければ業務には使えない」というやつもいました。

>uchujin17 なんであの人たちはあんな自信満々の断定口調で語るんだろうと思ってたんですが、自分の手を動かしてモノを動かして考えて判断するのではなく、どこかのエライ人の言った言葉を借りてきて語っているだけだったみたいですね。

>uchujin17 飛行機の世界には確立したセオリーがありますが、そのセオリーの裏には「違うのを試してダメだった」という死屍累々があります。そして実際にダメな飛行機を作って試してみるのは時間や金銭上の困難を伴います。…あ、ルーたん先生は座っていてください。

>uchujin17 しかし手投げグライダーやラジコン飛行機なら、セオリーから外れた珍妙な形状を思う存分試すことができます。「教科書にダメだと書いてあった」と理解するか「実際にやってみて何がどうダメだった」と理解するかの違い。

>uchujin17 そういうことを体験として身に着けている技術者と、教科書の丸暗記として飲み込んでいる技術者に何が創れるのか。現実に直面するのは、最初から「正解」のわかっている問題だけとは限りません。

>uchujin17 「教科書に書かれていた正解」しか知らない技術者は「引き出し」が浅くて、教科書に載っていなかった問題にぶち当たると手詰まりになってしまいます。そのてん、アホみたいな実験をばんばんやって「遊んできた」技術者は「前に試したアレを使ってみたらどうかな?」という引き出しを持っています。

>uchujin17 しかしそういう「遊びを通じて身に着けた能力」って、企業組織の中では評価されないんですよね。企業が大きくなればなるほど、教科書の模範解答どおりの答えを示すイイコチャンが評価される傾向があると感じます。

>uchujin17 ホンダジェットHA-420の実機を見て、主翼上下面のスポイラー形状やラダー板金の仕上げを見て「うわー、うわー、うわー!」と声を上げていました。教科書に書かれた正解だけでは辿り着けないカタチが実現している!と。教科書の正解もその理由も理解したうえで「でも俺はこうするんだ」という意思。

>uchujin17 独特なエンジンマウントや徹底的に抵抗削減した主翼上面では「形式証明審査」という化物と戦いながらその意思を押し通す一方で、主翼下面やラダー板金はあっさり現実と妥協している。これはマネジメントの勝利の結晶だな、と思いました。

>uchujin17 そして飛行機のデザインにおいて、何をどこまで妥協すべきなのか・譲れない線を何処に引くべきかは、教科書は教えてくれません。それは経験に根ざした意思で引くもので、その意思を支えるものは「俺は実際に手を動かして空気の動きを感じてきた」という自信だと思います。

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