テックリードと語る社内におけるOpenAI活用術
from Azure Tech Day March 2024 Edition
テックリードと語る社内におけるOpenAI活用術
- 株式会社 ジェイ エイ シー リクルートメント事業・システム企画部 DX Planning Team Manager
- サイボウズ株式会社 情報システム本部 執行役員 情報システム本部長
- 日本マイクロソフト株式会社 コーポレートソリューション事業本部 インテリジェントクラウド 営業統括本部 統括本部長

このパネルディスカッションでは、OpenAIやジェネレーティブAIの企業での活用について議論されました。主な内容は以下の通りです。
ChatGPTの登場と企業の反応
- 2022年11月にChatGPTが登場し、早期に活用することの重要性が認識された。
- JACリクルートメントの鶴田氏は、早期に規制が入ると予想し、早めに使い倒すことが重要と考えた。
- サイボウズの鈴木氏は、社内情報を全て入れれば究極のシステムができるのではないかと期待した。
- 自然言語でのコミュニケーションにより、究極のシステムができるのではないかと期待。
- 社内の情報を全て入れることで、プロジェクトの進捗状況や社内の動きを把握できるようになるのでは、と考えた。
両社の取り組み状況
- 両社とも社内の知識ベースを活用した検索機能の実装を進めている。フィードバックを取り入れ、プロンプトのチューニングが重要であることが分かった。
- 社内の知識ベースを活用した検索機能の実装を進めている。
- フィードバックを取り入れ、良い回答か悪い回答かを判断するシステムを構築。
- サイボウズ社内での取り組み
- 社内の制度情報やルール、ナレッジを学習させたチャットボットを開発。
- 従業員が困ったときに解決してくれるようなシステムを目指している。
- 約1年近くPOCを実施し、現在は全社展開の段階。
- 鶴田: プロンプトのチューニングが精度向上に重要であることが分かった。
- 悪い回答は解釈の違い、良い回答の良さが高まって期待以上になる
- 鈴木: AIの精度向上とフィードバック
- 従業員から回答の良し悪しをフィードバックしてもらい、システムの改善に活用。
- 1つの質問に対して2つの回答を用意し、どちらがより適切かを判断してもらう工夫も。
- 開発者の意図と利用者の期待にはギャップがある
AIとの付き合い方
- 鶴田: AIは人間のように完璧ではないことを理解し、癖があることを認識して付き合うことが大切
- 人間の新入社員と同様に、AIにも成長の余地があると捉えるべき。
- 鈴木: "ワクワクくん"など名前を付けて人格化することで、従業員とのコミュニケーションがスムーズになる。
JACリクルートメントの4段階アプローチ
- レベル1
- レベル2
- 定常業務の自動化
- ミドル、バックオフィスのBPR
- 社内の仕事の効率化は失敗しても社外に迷惑がかかりにくい
- レベル3
- コンサルタントの時間生産性向上
- コンサルタントのアシスタント
- これは発表者の業種が「コンサルタントの仕事効率がボトルネックであるタイプのビジネスモデル」だから、そのボトルネックを解消することにビジネスインパクトがあるということ

- レベル4
- AIを活用したCX(カスタマーエクスペリエンス)の創出
人材確保とガイドライン策定
- AIエンジニアは全体の5~6%程度と希少で、確保が課題。
- 各社で生成AIガイドラインの策定が始まっており、情報の取り扱いなどが議論されている。
マイクロソフトへの要望
総じて、過度な期待は禁物ながら、着実に活用の範囲を広げ、企業間で知見を共有しながら、日本からAIの実用化を進めていくことが重要というのが登壇者の見解でした。
メモ
- AIはIRに直結するので広報がセンシティブ
- MSではAI導入件数を各国で出すなと言われた話
- 規制がかかる