NISHIO Hirokazu[日本語][English]

ボイス効果

意見が受け止められた感覚

GPT5.icon - ボイス効果(Voice effect)とは、意思決定前に当事者が意見を表明できるだけで、最終結果の賛否にかかわらず[納得感](/ja/%E7%B4%8D%E5%BE%97%E6%84%9F)・[公正感](/ja/%E5%85%AC%E6%AD%A3%E6%84%9F)・[信頼](/ja/%E4%BF%A1%E9%A0%BC)・[協力意欲](/ja/%E5%8D%94%E5%8A%9B%E6%84%8F%E6%AC%B2)が高まる現象のこと。行政参加や組織内の発言制度、労使関係の研究で用いられます。 - 機序は「聴かれた/尊重された」という[手続的公正](/ja/%E6%89%8B%E7%B6%9A%E7%9A%84%E5%85%AC%E6%AD%A3)や[自己効力感](/ja/%E8%87%AA%E5%B7%B1%E5%8A%B9%E5%8A%9B%E6%84%9F)の上昇によると説明され、形だけの参加(ガス抜き)やフィードバック不在は逆効果になり得ます。

公正を語ることと感じること―手続的公正研究が見せてくれるもの― 菅原郁夫 PDF

  • 初期の研究では,手続コントロールといった概念のもと主張や証拠の提出を,当事者が行うのか判断者が行うのかといったかなり明確な手続構造上の差異を軸に,手続間の比較研究がなされている.

  • 2 公正論から人間関係論へ

  • この手続的公正研究によって,公正感覚が人々の態度や行動への影響力を端的に示す研究が進んだが,同時にその原因は何かということも追究された.

  • 当初の手続的公正研究においては,人々が最終的に注目するのはやはり結果であって,当事者主義的な手続が公正だと感じられるのは,その手続が自分の得る結果をより自分に有利なものにするためのコントロールを留保しているからだという説明がなされた. ...

  • しかし,その後数多くの手続的公正効果を確認したリンドとタイラーらは,手続的公正の効果には,結果とは独立した「ボイス・イフェクト」といったものも存在することを指摘するに至り(Lind et al. 1990),当初の手続的公正研究の説明とは異なり,結果への影響力ではなく,手続それ自体に着目し,判断を下す権威者,裁判でいえば裁判官との人間関係的な要素が重要であるとの指摘をなすにいたる. ...

  • このリンドとタイラーの理論の一つの特色は,かつての研究のような手続の構造的要素が脱落し,手続に関与するものの間の人間関係的な要素でもって手続的公正効果を説明する点といってよかろう.

Freeman & Medoffのvoice effect


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