「先入観を持ってはいけない」は否定形の指示なのでわかりにくい。 この「先入観」という言葉についてもっと掘り下げる。
具体的に「アンケートを取って、その回答から何か新しい気づきを得たい」というシチュエーションを考える。 この場合「アンケートを取る前でもしたであろう配置」はアンケートから得られた情報を使っていない。 そういう「普通の配置」よりも「一見普通ではないが、アンケートの内容を踏まえるとこの配置の方がいい」と思うような配置の方が、目的に合致している。
例えばここに「犬」「猫」「トカゲ」「観葉植物」の4枚のカードがあるとする。 詳しいアンケート内容がない状態でこれをグループ化するなら、まず「犬」と「猫」をまとめる人が多いだろう。次に近いのが「トカゲ」かな、なぜなら同じ動物だから。「観葉植物」は一番遠いね。
これがアンケート結果を使っていないグループ化の例。
アンケートの自由記述がこうだったとしよう:
これを踏まえて考えると、むしろ「犬」「猫」「トカゲ」「観葉植物」の中では「トカゲ」と「観葉植物」を近くに配置するのが良さそう。このグループと見比べると、犬は遠そう。猫の中でも人間を無視して自由人的な生き方をしているタイプは近そう、人間に甘えて構うことを要求してくるタイプは遠そう。
これがアンケート結果をしっかり使ったグループ化の例。
この「トカゲ」と「観葉植物」が入ったグループを見て「この分類はおかしいのでは?」という人がいるかもしれません。そんな時、あなたは「あー、この人はアンケート以前の先入観にとらわれているのだなぁ」と心の中で思って、顔には出さずに「そう思われるのも当然のことです。これが今回のアンケートで初めて見出された新しい構造なのですから」と自信満々で答えれば良いのです。
まとめ
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