あるケース Pさんが1の労力を使って部品Aを作り、市場で2で売る Qさんが部品Aを市場で2で買い、1の労力を使って完成品A+Bを作り、市場で4で売る この時、PさんもQさんも1の労力で2を得て、最終製品の価値4をうまく分配できている
別のケース Pさんが1の労力を使って部品Aを作り、市場で2で売る Qさんが部品Aを市場で2で買い、1の労力を使って完成品A+Bを作り、市場で10で売る この時、Pさんは1の労力で2を得て、Qさんは1の労力で8を得ている 最終製品の価値10をうまく分配できていない
この状況を「それが市場というものであり、現状で正しい」と考える人と、「これは市場ではうまく機能しないケースだ、現状は正しくない」と考える人がいる
Plurality本 p.228
部品を組み合わせることによってシナジーがある場合、収穫は逓増するので、後から労力を投入する人の方が労力当たりの価値の生産が大きい。協力した全員に最後の人と同等の支払いをすると利潤がマイナスになってしまう。
一方でこの構図を放置すると、序盤に動く人が労力に対する支払いが少なくて損なので、それを避けるバイアスが生まれ、社会における協力の総量が減ってしまう。
old title: 市場による分業がうまく機能するのは全体が部分の単なる和である場合だけ