肩の上の秘書 in ボッコちゃん
肩の上にインコをのせたセールスマン。 セールスマンが肩のインコに「買え」と呟くと、 インコは実に流暢なセールストークを繰り出します。 一方、セールスを受ける女性の肩の上にもインコが乗っており、 セールストークを要約して、女性の耳に「買え」と囁きます。 女性が「イヤ」とインコに答えると、インコは丁寧なお断りの挨拶を返し、 それを受けたセールスマンのインコは「帰れ」と自分の主人に端的な回答を伝えます。
天から降下した、翼を持った小動物。天使か、悪魔か? 善と悪、益と害との区別がつかないまま、人びとは「妖精」を肩に乗せた――。 他の星から流れ着いた《妖精》は従順で遠慮深く、なぐさめ上手でほめ上手、ペットとしては最適だった。半官半民の配給会社もでき、たちまち普及した。しかし、会社がその使命を終え、社史編集の仕事を残すだけとなった時、過去の記録を調べていた老社員の頭を一つの疑惑がよぎった……
テレビ番組がどんなに大衆にこびたところで、画一という限界を越えることはできない。だが妖精のほうは、個人のそばについていて、適切な、ぞくぞくする言葉で、ほめたたえてくれるのだ。
人びとはだれも、妖精という袋に包まれている。人間どうしの関係は、必要なことを除いて、ばらばらになったままだった。
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