観察者を置くことによる囚人のジレンマの破壊
全体最適を目指すプレイヤーばかりで集まった時にはとても効率が良いが、全体最適を目指さないプレイヤーが来ると、全体最適を目指すプレイヤーが一方的に搾取される。しかし、相手が全体最適を目指さないプレイヤーじゃないかと疑うことは、囚人のジレンマを発生させる。この問題をどう解決するかに関して、観察者を導入すれば解決することを示した。(2015, コミュニティによる生産性向上のすすめ)
- もう少し具体的な例を挙げる
- XさんとYさんが大勢の人がいる異業種交流会的なものでたまたま知り合った場合と、共通の友人Zを介して知り合った場合を考える。
- 前者の場合、XさんがYさんに対して何か失礼なことをしてYさんが怒ったとしても、Xさんは逃げればいいだけ。
- 後者の場合、Yさんが怒れば、その情報はZさんに伝わる。
- ZさんからXさんに「ちょっとそういうことをするのはどうかと思う」という苦情が入る。
- Xさんが不誠実な振る舞いをしているとZさんが判断すると、Zさんは今後Xさんを他の人に引き合わせたりしない。
- 単なるミスではないような悪意の証拠がある場合、Zさんは自分の所属する他のコミュニティに「Xさんはこういうことをしたので気を付けろ」という情報を拡散し、Xさんの悪事を未然に防ごうとする。
- これらの行為がXさんの裏切り行為に対する抑止力として機能する。
- 「研究室の先生の推薦で就職」について
- 学生は交渉上不利な立場
- 「新卒」という1回しか使えないカードを使う、情報が乏しい、タイムリミット付き
- 1対1の関係であるなら企業の側は利己的行為ができる
- 例えば他の会社の内定を辞退させた上で、当初の説明より低い待遇で契約する
- ここに観察者としての「研究室の教授」が導入されることで企業の側は「先生との関係が悪化すると、優秀な人材を推薦してもらえなくなる」と、互恵的行動を取るようになる。
- コミュニティによる生産性向上のすすめ
- 「ネットワークを作る」ってどういうこと?
2024-04-08