NISHIO Hirokazu[日本語][English]

STFUAWSC

o3.icon 「[Shut the fuck up and write some code](/ja/Shut%20the%20fuck%20up%20and%20write%20some%20code)」(STFUAWSC)とは? - ソフトウェア開発者同士のやり取りで 「文句や議論は脇に置き、とにかくコードを書け」という皮肉混じりの号令として使われるスラング。ハッシュタグ #STFUAWSC や頭字語 STFUAWSC だけで流通することもある。([Meta Stack Exchange](https://meta.stackexchange.com/questions/12406/how-can-i-deal-with-repeated-abuse-of-a-stack-exchange-site-like-spamming?utm_source=chatgpt.com)) 初期の公開例 _ | 年 | 用例 | 出典 | | -- | -- | -- | | 2008年2月 | ブロガー Hiro Shinohara 氏が週報の結語として使用 | ([iAm Hiro Shinohara https://hiroshinohara.com/en/tag/feedback-en/]) | | 2009年2月 | Stack Exchange メタに「カンファレンスTシャツの文句」として登場 | ([Meta Stack Exchange https://meta.stackexchange.com/questions/12406/how-can-i-deal-with-repeated-abuse-of-a-stack-exchange-site-like-spamming?utm_source=chatgpt.com]) | これらから少なくとも2000年代後半には英語圏・日本語圏双方の開発者コミュニティに浸透していたことが分かります。 派生と文化的広がり - ドメイン stfuawsc.com 日本のハッカー “cho45” 氏が取得し、NanoVNA や KiCad ビューアなど多数のブラウザツールを公開するホスティング場所として利用。ドメイン名自体がフレーズの頭字語になっている。([stfuawsc.com](https://stfuawsc.com/), [GitHub](https://github.com/cho45/NanoVNA-Web-Client?utm_source=chatgpt.com)) - グッズ化 SUZURI や Spreadshirt などのプリントサービスで T シャツが販売され、開発者イベントのスワッグとしても見かける。([SUZURI](https://suzuri.jp/kunihikot/61031/t-shirt/m/black?locale=en&srsltid=AfmBOopkcdxJ0vRAMJYTEEMn2Qj9CyVlyUO3kapxLloh5R4QnVaJuQ00&utm_source=chatgpt.com)) ニュアンスと使いどころ 1. 自己戒め 仕様議論やツール選定に時間を割きがちな場面で、自分やチームに「まずは動くものを書こう」と鞭を入れる合言葉。 2. 他者へのツッコミ 技術ブログや SNS で過度に愚痴をこぼす投稿者に対し、半ばジョークとして投げかけることもある。 ※強い表現なので、公の場や初対面の相手には慎重に。 類似スローガン - JFDI(Just F***ing Do It) - [Talk is cheap. Show me the code.](/ja/Talk%20is%20cheap.%20Show%20me%20the%20code.)([Linus Torvalds](/ja/Linus%20Torvalds)) どちらも「行動重視」「実装優先」という文脈で併用されることが多い。

まとめ

  • 意味: 「黙ってコードを書け」という行動主義的スローガン
  • 歴史: 2000年代後半にはブログ・フォーラムで確認できる
  • 現在: ハッシュタグ、ドメイン名、T シャツなどに派生し、開発者カルチャーの一部として定着 技術議論が停滞しそうなときの軽い合図として覚えておくと便利ですが、語調が強いので場の空気にはご注意を。

海外での “Shut the f**k up and write some code” 誕生ストーリー

最初に確認できる「本家」は、米マサチューセッツの OSS 企業 Best Practical Solutions(RT バグトラッカで有名)が 2006 年夏に作った社内Tシャツのスローガンです。 同社のメンバーが OSCon 2006(ポートランド)や ApacheCon Europe などのカンファレンスで着用し、写真に映ったことで一気に開発者コミュニティに広まりました。(Flickr1)


2006 年 — Tシャツで“爆誕”

  • Best Practical が社員用に刷った黒地Tシャツの胸に

    • Shut the Fuck Up and Write Some Code

    • と白抜きで大書。背面には同社ロゴ。

  • 当時 Subversion コミッタだった Garrett Rooney 氏が撮影した会場写真には「本当にこの文句の社T着てるよ!」とキャプションが付き、Flickr にアップロード(2006‑10‑17 撮影)。(Flickr1)


略号 STFUAWSC の誕生

  • Perl ハッカー Leon Brocard 氏(英国)がこの長い文句をチャットで略したのが「STFUAWSC」の始まりとされます。

      • はてなキーワード(※海外発祥を調べる上で日本語圏でもっとも詳しいまとめ)にも「2006 年の Best Practical 社T/略号考案は Leon Brocard」と明記。(はてなブログ タグ2)

2007 年以降 — Perl 圏から OSS 全体へ

  • 2007‑08 ― Chicago Perl Mongers メーリングリストで「BPS のTシャツに書いてある “Shut the f**k up and write some code.”」という引用が登場。既にTシャツがネタとして定着していたことが分かります。(mail.pm.org3)
  • 2010 年頃には Hacker News でも「As the T‑shirt says, shut the f**k up and write some code」と言及され、Perl 圏を超えて OSS/スタートアップ文化に浸透しました。(Hacker News4)

類似フレーズとの違い

  • “Shut up and code”“Shut up and write code” というマイルド版は 2000 年代前半から ML や Slashdot に散見されますが、 “Shut the fk up and write some code**” というフルフレーズ+略号 STFUAWSC2006 年の Best Practical Tシャツ で一気に可視化・定着した──というのが海外でのオリジンと考えられます。

(※それ以前に完全一致する文献は現状見つかっていません。もしアーカイブや IRC ログで 2006 年以前の使用例をご存じなら、ぜひ教えてください!)

1: https://www.flickr.com/photos/rooneg/276557835/ "Best Practical Guys Plus BrianB | Here you can see David Gla… | Flickr" 2: https://d.hatena.ne.jp/keyword/stfuawsc?utm_source=chatgpt.com "stfuawscとは コンピュータの人気・最新記事を集めました - はてな" 3: https://mail.pm.org/pipermail/chicago-talk/2007-August/004375.html?utm_source=chatgpt.com "Chicago-talk My lightning talks at OSCON" 4: https://news.ycombinator.com/item?id=1205689&utm_source=chatgpt.com "Ubuntu is not a democracy and nor should it be | Hacker News"


(C)NISHIO Hirokazu / Converted from Markdown (ja)
Source: [GitHub] / [Scrapbox]