NISHIO Hirokazu[日本語][English]

Social Common Capital@FtCTokyo

https://www.youtube.com/watch?v=nTUZYA5-D_M&list=PL3C6eF-zu5AYohNL1ZgOBqlwwJ29x-lTO&index=31 o1 Pro.icon 社会的共通資本(Social Common Capital)の概要

  • 資本主義の欠点(格差など)を補完するための概念
  • 人々の生活に不可欠な資源や制度を、市場任せではなく公的・地域的に守り運営する
  • 健康・医療、教育、自然資源、インフラなどが代表例

背景と提唱者について

  • 講演者の故・父親(宇沢弘文氏)が提唱
  • 経済学者でありながら「人間の心」を重視する思想を展開
  • シカゴ大学在籍中、ジョセフ・スティグリッツやジョージ・アカロフ、ミルトン・フリードマンらと交流

資本主義と社会的共通資本の関係

  • 市場経済は革新を促すが、不平等や価格高騰の弊害を生む
  • 重要な社会基盤(医療・教育・インフラなど)を利益追求だけに委ねると、誰もが利用できなくなるリスク
  • 「みんなに必要なものは、共同体や行政で守る」仕組みが必要

具体例・応用

  • 新型コロナによる医療の重要性再認識
  • 環境(自然資源・空気・水)やインフラ(道、水道、電気、インターネット)などは市場原理だけで扱うと不公平が拡大
  • SDGsとの関連:社会的共通資本はSDGsのように多角的な目標を結びつける役割を果たし得る

経済学の潮流と関連

  • アダム・スミスの『道徳感情論』:共感や文化的土台の重視
  • ジョン・スチュアート・ミルの「定常状態」:経済成長なしでも豊かな社会が成立し得る
  • 宇沢氏の数理経済学:経済学の限界(価格にならない価値の軽視、想像力の限界)を自覚しつつ、数学的手法で社会的共通資本を分析

今後の展望

  • 京都大学などで研究を継承・発展中
  • 自然再生型農業(サバンナの森化など)での成果例:経済成長と環境・社会の両立を探求
  • 量から質への転換(競争ではなく平和や美、幸福を追求する社会)を目指す
  • アートの力:直島の例のように、資本主義の負の側面に対抗し、人々に自然や美への気づきを与える

まとめ

  • 社会的共通資本は「誰も取り残さない」ための公共的仕組み
  • 資本主義が進める効率・競争と、人間らしさ・自然環境を調和させる重要な視点
  • 関心ある人材を歓迎:数理面や実践的な面で協力者を求めている

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