Zoomのハウリング対策
Zoomなどのビデオ会議ツールで、同一会場に複数のユーザがいるとハウリングが起こることがある。その原因と回避策を説明する。
ビデオ会議ツールは、マイクで音を録り、それをサーバに送り、少し遅延して戻ってきたものをスピーカーから再生している。このスピーカーからの音がマイクに入るとハウリングが起きるため、ビデオ会議ツールは自分の出した音をマイクで拾わないように内部で打ち消す処理をしている
しかし同一会場に複数のユーザがいて、それぞれの音をスピーカーから出すと、その音を別のユーザのマイクが拾って、ハウリングが起こる。
これを防ぐ手軽な方法は、いくつかある。
一つは同じ部屋のユーザが全員イヤホンを使うこと。自分だけ音が聞こえるようにすることで、別の人のマイクがその音を拾わないようにする。マイクもセットになったヘッドセットを使うと、口元で録音できるのでよりよい。
この対策がとりにくい場合もある。
例えば会議の参加者がビデオ会議に繋ぐPCより多い場合、特に教室などに参加者が散らばって座っている場合、スピーカーから音を大きく出して、それを複数人で聞くことになる。(1)
この1台での運用ならハウリングは起きないが、中継用PCがラップトップの場合、内蔵のマイクはラップトップの前に座ってる人を想定して作られてるので、正面方向の音しか拾えない。教室全体からの質問を拾うことは難しい。質問者がマイクのそばに来る運用が手軽だが、ここで「スマホでビデ会議に繋げば手持ちマイクに使えるのでは?」と思って繋いでしまうとハウリングが起こる。(2)
その場合は最低限中継用のマシンのスピーカーをミュートする必要がある。(3) また、その状況でもスマホとWiFiで異なる遅延の音声が流れてリモート参加者はエコーが掛かったような聞こえ方になるので、中継用マシンのマイクも切った方が良い。(4)
発言者がマイクに来る運用と、中継用PCのスピーカーとマイクをまめにOFFする運用のどちらがマシかは現場の状況によると思う。もっと良い運用が見つかったら加筆する。