NISHIO Hirokazu
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「アイディアに所有権はない」
ファクトチェック
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「『アイディアに所有権はない、コモンズからあなたは思考し、それを生み出しているので元に戻さなきゃ(公開しなきゃ)いけない』ってケヴィン・ケリーが言ってた」
おそらくmisattribute
Kevin Kelly
本人の著作や講演録をざっと見ても、「アイデアに所有権はない」「コモンズから生まれた思考は公開すべき」という、まさにそのままのフレーズは見当たりません。おそらく誰かがケヴィン・ケリーの思想(たとえば「
情報はシェアされるほど価値が増す
」「
情報はコモンズ的な存在
だ」など)を要約・意訳して広まった言い回しではないかと思われます。
関連
Stewart Brand
「
情報は自由になりたがっている
(
Information wants to be free
)」
John Perry Barlow
の
知的財産権批判
ケリー自身も「
コピーは無料になっていくから、コピー以外の価値を売らなくてはならない
」(“
Better Than Free
”) といったエッセイで、知識や情報の「共有されやすさ」を重視する考え方を示しています。
ケヴィン・ケリー
氏は、アイデアは共有財産(コモンズ)であり、そこから着想を得て創造したものは再び共有すべきだと述べています。この考え方は、彼の著作『〈インターネット〉の次に来るもの』の第5章「所有権よりアクセス権」で詳しく論じられています。
〈インターネット〉の次に来るもの――「第5章 所有権よりアクセス権/ACCESSING」【ホロス2050未来会議】 - INTERNET Watch
怪しい
Web検索しているが参照している記事を見てもそんなことは書いていない。
"アイディアに所有権はない、コモンズからあなたは思考し、それを生み出しているので元に戻さなきゃ(公開しなきゃ)いけない"というようなことを考えたのは誰?
歴史的には、よく「
アイディアに所有権はない
」という主張の代表例として引かれるのが、アメリカの建国の父の一人である
トーマス・ジェファーソン
(
Thomas Jefferson
)です。彼は1813年の書簡の中で「
誰かが自分のアイデアを受け取っても、それによって自分の手元のアイデアが減るわけではない
」という趣旨のことを述べ、アイデアや知識は排他的に囲い込む性質のものではない、と論じました。
現代では、
フリーソフトウェア運動
を提唱した
リチャード・ストールマン
(
Richard Stallman
)や、
Creative Commons
を立ち上げた
ローレンス・レッシグ
(
Lawrence Lessig
)、
オープンアクセス
を推進した
アーロン・シュワルツ
(
Aaron Swartz
)などが「人類全体のコモンズ(
共有知
)を増やすために、アイデアや知識を公開すべきだ」という考えをさらに発展させています。こうした思想は総じて「情報は公共財であり、個人や企業だけが独占するべきではない」という議論につながります。
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