NISHIO Hirokazu[Translate]
事前に目次を書く
読書ノートを作りながら読む場合、事前にノートに目次を書かないとノート1ページあたりの原本ページ数が低下する。

>読書ノートを作りながら読む実験、事前に見出しをノートに書いておかないことで、読書ノート1ページ当たりの原本のページ数がかなり低下することがわかった。見出しが当たった際の実験データが9.8, 9.0, 9.6なのに対して、見出しがないと6.4。
>事前に目次を見て見出しを読書ノートに書いている場合は視点が目次の粒度で読むモードなのに対して、実際に中身を読んでいるときは視点がもっと詳細に読むモードになっているので、より詳細に記述してしまうということだろうか。
>
>単位時間当たりの原本ページ数に関しては25.6, 15.0, 14.3, 10.7とだんだん下がっており、ちょっと何かを言うにはデータ量が少ない。ノート1ページあたりの原本ページ数が2/3になるのと単位時間当たりの原本ページ数が2/3になるのが同時に起こっていて、単位時間当たりのノートページ数は2.6, 1.7, 1.5, 1.7。最初のセッションが早いのが別の要因だとするなら、ノートを書く速度は変わらずに詳細度が上がったと解釈できる。
>
>なお、なんで見出しが書かれてないのかに関しては「目次を読んだ段階で興味をひかれなかったから」という可能性があって、それが原因で遅くなっているという解釈もあり得るので、原因をきちんと議論するにはランダムな範囲を目次なしでやるべき。「目次を読んで興味をひかれなかったけども結局読んでいるうちに興味がわいてきて読み進めていて、見出しを書いていないことでコストが他のところよりも上がっている」という状況を考えると、実用上は「興味がなくても見出しは書いておく」が正解か。

"Engineer's way of creating knowledge" the English version of my book is now available on [Engineer's way of creating knowledge]

(C)NISHIO Hirokazu / Converted from [Scrapbox] at [Edit]