NISHIO Hirokazu[Translate]
帝国書院の『公共』の教科書が良い話

>tenjounoao_yume 高校の新科目『公共』の教科書で、帝国書院が世界宗教・民族宗教といった区分について的確な記述をしていて、宗教学者が知人に勧めていると聞く。
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> 「世界の宗教」
> 近代のヨーロッパにおいて、人類が誕生したときから世界中に存在していた宗教を比較・分類しようとする動きが起った。…キリスト教は
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>tenjounoao_yume みずからを世界に広がる普遍性を持つ宗教(世界宗教)だと考えた。イスラーム(イスラム教)や仏教もこれにあたるとされた。他方、ユダヤ教や神道、ヒンドゥー教のように、特定の民族や文化のなかで信仰される宗教は民族宗教と位置付けられた。
> しかしこうした分類自体、キリスト教中心の世界観の

>tenjounoao_yume なかで作り上げられたものであり、ほかの宗教からは批判もある。また、同じ宗教でも宗派によって解釈や祈り方などが異なる場合もあり、こうした単純な分類は意味がないとする意見もある。
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> 著作者を見ると苅部先生のお名前が。直接この項目を執筆されたわけではないだろうけど、執筆方針は著作者で検討
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>tenjounoao_yume して決めたのだろうから貫かれているものがありそう。研究者の視座・視野って大事だなと改めて。
> 「世界宗教」「民族宗教」と区分して比較し論じたりするのが最早有効ではなくなってきていることももっと知られるといいのだろうと。高校の段階で知ることができれば完璧ですね。帝国書院グッジョブ



買った
>nishio 帝国書院の公共の教科書すごいな
> みんなも読んでまわりと話し合おう
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>nishio 公立学校で宗教的モチーフをつけるなと言うルールによって「ヒジャブをつけるな」と主張することはありか(フランスの事例) テロリストにハイジャックされた飛行機を撃墜することはありか(ドイツでは違憲判定) 女性議員の枠を確保するクォータ制は公正か逆差別か、難しい問いがバンバン出てくる

>nishio 入学を辞退した時に大学が入学金や授業料を返還しないのはありかどうかの議論のページがある、消費者契約法とか参照して議論してて面白い。高校生にとって自分ごととして身近な契約は大学の入学金なわけか。

>nishio 「内戦状態の国に国際社会は介入すべきか?」ソマリアの事例、ルワンダの事例、日本が当事者になったら?あなたはどう考える?
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> 難しいこというなぁ

>nishio 「図書館の運営を民間に任せるべきか?」「消費税率を引き上げるべきか?」

>nishio 「求人票を見てみよう」のコーナー面白い、どこの欄を見ると定着率がわかるので極端に悪い場合はブラック企業かも、とか書いてるw
> めっちゃ実践的な知識だw

>nishio 「国内工場の海外移転にどう対応するか」2019年シャープの八尾工場での冷蔵庫生産打ち切りの話、松下のあった門真市が80年代の海外移転で法人税収1/5に落ち込んだ話。最近もマスコミがトヨタを叩いて「日本で頑張る気が起きない」とかの話になってたけど、こういう文脈を知ってると感じ方変わりそう


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