NISHIO Hirokazu[Translate]
散らかった部屋に獣道
最近、妻と認識をすり合わせながら部屋の片付けをしてるのだけど、Scrapboxって散らかった部屋獣道を通すツールなのではないか

獣道とはdesire pathの意味で使ってる

「Scrapboxはゴミ屋敷に道を通すものだ」的な発言をどこかで見た気がする
見つけられない

僕は見えてないとわからない人なので「作業をしてる時にたまたま目に入ることによって気づく」を好む
Scrapboxはリンクを書いてる時に曖昧検索して「たまたま目に入る」を作り出す
これは僕にフィットする
「リンクを書いたら赤ではなく青になった」も「たまたま」
適当に街を歩いたら見覚えのあるところに出た的な感じ
妻は見えるところにものがゴチャゴチャあることを「うるさい」と感じる
なので僕が見えるところに散らかしていると箱にしまう
それは「箱にしまう」と改善されたと認知するから
一方で僕は改善されたと認知しない
物理世界の片付けは「管理できる以上のものを持たない」が大原則
つまり「捨てる」
捨てられない人の部屋が物であふれて散らかる
一方で電子的なものは空間の制限がない
全部取っておいても居住スペースが無くなったりしない
限られたリソースが「空間」ではない
物理空間の片付けのメタファーを持ち込むのが適切とは限らない
たぶん適切でない
「検索可能にすること」などのウェイトがとても大きい

"Engineer's way of creating knowledge" the English version of my book is now available on [Engineer's way of creating knowledge]

(C)NISHIO Hirokazu / Converted from [Scrapbox] at [Edit]