NISHIO Hirokazu[Translate]
日本の一夫多妻は一夫一妻多妾
>nishio 友人が「なぜ日本では一夫多妻制にならなかったのか」と言っていたので男女の人数比かな〜と言ったんだけどChatGPTで確認したら事実としてはだいぶ違っていた。妻と妾が明確に分離していて前者は1人で後者は複数人OKという制度だった。
GPT5
古代〜近世の日本では、男性が複数の女性と継続的な関係を持つこと自体は珍しくありませんでした。平安貴族には複数の妻・妻に準じる女性がいましたし、武家社会では正室と側室が区別されました。徳川将軍家の大奥はその極端な例です。ただしこれは、イスラム法のように「複数人が同格の法的な妻になる」という一夫多妻婚(polygyny)とは違います。
むしろ日本では、
正妻=家の正式な継承ラインを決める女性
側室=子をもうけることはできるが、正妻とは法的・身分的に非対称
なぜこの形になったかというと、特に武家社会以降の「家(イエ)」制度との相性が大きいです。重要なのは男性が何人の女性と関係を持つかより、誰が家督・財産・身分を継承するかを一意に決めることでした。正妻を一人にすると、嫡子と庶子を区別して継承順位を整理しやすい。一方、男子が生まれないリスクには側室や養子で対応できます。
性的・生殖的には複数女性を許容する
しかし「家」の正統な系統は一本にする

>nishio (GPT)明治初期にはまだ妾が社会的・法的に認知されており、1870年代の戸籍制度でも妻と妾が記載される時期がありました。しかし近代国家として民法を整備する過程で、1898年施行の明治民法は法律婚を一夫一婦制として構成します。
狭い意味で「今の日本の結婚制度が一夫一婦制なのはなぜか」という問いにすると「明治政府がそういう仕組みの欧米の制度を真似たから」って感じだな

>nishio イスラム法の一夫多妻は「最大4人の妻はいずれも正式な婚姻契約を結んだ妻で、夫には原則として公平な扶養義務がある」であるのに対し、日本では妻と妾という序列が導入されたんだな。先日「シングルマザー」が「非同期型一夫多妻制」だという話をみたけど関連してそう

>nishio 「人口を増やす」と「一夫多妻制」が脳内で全く繋がってなかったので「どうすれば一夫多妻制になるか」という問いに対して「男性だけ選択的に殺すウイルスを撒いて男性人口が1/10くらいになれば一夫多妻制にならざるをえないのでは」とか言ってしまった


"Engineer's way of creating knowledge" the English version of my book is now available on [Engineer's way of creating knowledge]

(C)NISHIO Hirokazu / Converted from [Scrapbox] at [Edit]