NISHIO Hirokazu[Translate]
要求ではなく貢献が必要

>yuwtnbe 何年も前(まだ求職中のとき)、Facebookの人が「どうしたら自分たちの欲しい機能をsystemdに入れてもらえるか」ってLennartに会議で質問したことがあって、その返答が「コード書け、レビューしろ、テストしろ、貢献しろ。渡辺を見ろ、彼はボランティアだぞ。」だったのを思い出した。
> >yuwtnbe: めっちゃいい事書いてある。<url>
>yuwtnbe そこから急速にFBからの貢献が増えていった記憶がある。

o3-mini-highこのメールは、Linuxカーネル開発における「メンテナ」の実態を語っています。
メンテナの役割は限定的
メンテナはコードの品質維持の「防波堤」であり、機能追加を強制する権限はなく、悪いコードを拒否するという唯一の手段しか持っていない。
寄稿者の継続性の問題
機能追加後、多くの場合、寄稿者は関与を止めてしまい、メンテナだけがその後の負担を引き受けるため、初めからほぼ完璧なコードが求められる。
企業や開発チームが新機能を取り入れたいなら、単に要求するのではなく、メンテナと同じコミュニティ活動に参加し、技術的負債の解消や保守作業にも協力すべきだと訴えています。

この考え方は、過去のsystemdの話(「コード書け、レビューしろ、テストしろ、貢献しろ」)と同様に、単なる要求ではなく、実際の貢献が必要だという教訓を示しています。


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