NISHIO Hirokazu[Translate]
111
台湾の 「111」 とは、政府が国民にSMSを送る際の公式な送信元番号である。
これは緊急通報番号ではなく、「政府 → 国民」方向の通知専用インフラとして、2023年10月から制度化された。
背景には COVID-19期にSMSが行政UIとして定着したことと、政府を装うSMS詐欺の増加がある。


COVID-19期(特に2021年)、台湾では1922(CDCホットライン)を中心に「QRコードを読み取りSMSを送ることで入場記録を残す(簡訊實聯制)」という仕組みが全国規模で使われた。
この結果、SMSが「私的連絡」ではなく「行政と国民を結ぶ正式なインターフェース」として社会に定着した。

SMSが公的UIとして普及すると、「政府」「役所」「罰金」「未納」を装うなりすましSMS詐欺が急増した。

そこで政府が選んだ解が、「政府が送るSMSの送信元を、番号レベルで一意に固定する」という設計だった。
これが111政府簡訊平台である。

2023年10月 數位發展部(MODA) が「111政府専用SMSプラットフォーム」を起動
2023年10月〜12月 中央政府機関で順次試験・利用開始
2024年1月以降 中央・地方政府、公営事業へ本格展開 政府の共通調達枠に組み込まれ、制度として定着

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