Virtual Star
> 柴田忠男 Shibata Tadao 日刊デジタルクリエイターズ 編集長> 今回もたくさんのバラエティ豊かな作品が集まったが、作品の優劣の差が大きく、各部門とも入選作品のチョイスは容易だった。次の過程では、制作意図が明確にわかる作品を選んだ。その点では、第一部門で作者による解説のついた、日本人作家の方が有利だった。たとえば、西尾泰和作品では秀逸な解説も評価した。わたしは以前から、作家はビジュアルだけでなく、作品を言語でプレゼンテーションする能力が必要だと思っていた。しかし、杉山実、鈴木史武、Yuta Onoda各作品は、それがなくてもビジュアルの迫力で評価した。これではわたしの主張は一貫しない。困った。
この時の僕が書いた「秀逸な解説」ってどこに行ったかな...
> (TAGBOAT SUMMER AWARDにおけるVirtual Starの解説より抜粋。2009-06-09初出、2009-06-17 修正)> これは宗教画です。しかし「宗教画」という言葉で通常イメージされるような、キリスト教の神を描いたものではありません。人間に似た形の神は、結局のところ人間にわかりやすいように「表現」されたものであって、普遍的ではありません。 もし他の星に6本の手を持つ知的生命体がいたとしたら、決して我々と同じ「表現」は使わないでしょう。しかしその知性体がどんなに我々と異なっていても、 x + 1 が x の x 倍になるような x は 1.61803... であり、円周と直径の比は 3.14159...です。数学こそ時空を超えて遍在し、厳格で規則正しく、分け隔てなく恵み深い存在なのです。> 500年前のダヴィンチの時代には数兆分の一リットルの顔料を毎秒何万回の速度で置いていく絵筆は存在しませんでした。毎秒何十億回もの計算をする人も存在しませんでした。今はどちらも手に入ります。より正確に神様の創り出した美しさを描くことができる時代がやってきたのです。「x + 1 が x の x 倍になるような x は 1.61803... であり」という表現だと、それが
黄金比 だとわからない人がいそう
でも円周率の側を「円周率」と呼んでないので、言葉ではなく数値が先に普遍的に存在するという意図か
TAGBOAT SUMMER AWARD 2009
審査員特別賞≪池内務賞≫
> 2009年,Python言語を用いてsvgを出力するプログラム/印画紙/フォトアクリル> 「アートのテーマを外(数学)から持ってきたところが評価できる。数学への情念のようなものを感じる。数学への意識が社会において学者だけのものから変わりつつある。」
2022-09-17
スマートフォンのカメラの解像度が上がったから前よりも綺麗に撮影できるようになったな
細部
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