Decentralizing Research Towards “Open Academia”
https://www.youtube.com/watch?v=bdV1yPGU-pA&list=PL3C6eF-zu5AYohNL1ZgOBqlwwJ29x-lTO&index=16

1. 背景・導入
- テーマ: 「Decentralizing Research Towards Open Academia」
- 研究を“クローズド”から“オープン”に変える必要性
- クラウドファンディング等を活用した新しい研究資金調達・連携のあり方
- Academistとは
- 起業経緯:
- 大学院生時代に研究の閉鎖性を感じる
- 海外の大学院生が多様なステークホルダーと繋がっている様子に着想を得る
- 「研究ビジョンを社会に広く伝え、支援者と繋げる」仕組みを作る目的で創業
- サービス概要:
- 研究特化型クラウドファンディングを中心に、研究者と支援者を繋ぐプラットフォームを提供
- クローズドアカデミアとオープンアカデミア
- クローズドアカデミアの特徴:
- 公的資金(税金)頼みの研究資金調達
- 研究者と支援者(納税者)の距離が遠い
- 研究成果の受け手が学術コミュニティ内に限られがち
- オープンアカデミアの特徴:
- 多様な資金源の活用(個人支援、企業、財団など)
- 研究者が研究ビジョンを社会と共有・対話
- 研究成果が様々なステークホルダーに還元される
- アカデミストの主な取り組み
- クラウドファンディング(CF)
- 研究特化型クラウドファンディングとして日本では先駆的に開始
- オールオアナッシング方式(目標金額に達しなければ資金を受け取れない)を採用
- 0→1の着想段階でCFを用い、その後公的資金に繋げるケース多数
- 支援者と「直接」コミュニケーションが可能
- ファンクラブ
- 少額の月額支援で、研究者の日常の進捗や人柄を継続的に発信
- 支援者と長期的な関係を構築
- 「企業のマッチングプール(価格形成は一種の二次支援)」の仕組みを活用する取り組みも
- 10年の実績
- 実施プロジェクト数: 300件超
- 連携大学: 189校
- 支援者総数: 27,000人以上
- 支援総額: 約3.1億円
- さらなる波及効果: CF後に大型の研究費(合計約2.7億円)を獲得した研究者も多数
- 産官学連携: 約2/3の研究者が企業・教育機関等と新たなコラボレーションを獲得
- リサーチリレーションズ(Re: Rel)の重要性
- 分散型研究所(Decentralized Research Institute)の構想
- 狙い:
- 公的資金に依存しすぎない、多様な資金源を持つ研究組織
- 50人程度など“小さな単位”で運営し、相互連携(オープン)を前提とする
- 研究者・支援者・ReL担当者が自律的にチームを形成し、研究を進める
- 期待効果:
- 多面的な連携・共創が生まれやすい
- オープンアカデミアの推進と研究の自由度向上
- 質疑応答のポイント
- CFのメリット:
- お金だけでなく、支援者や企業・財団との接点が増加
- 想定外のパートナーと出会う可能性が高まる
- ReLに必要な能力:
- アカデミア文化の理解 + ビジネス側への理解
- 双方のニーズを結びつけ、新しいストーリーや価値を創る
- まとめ
- オープンアカデミアの必要性:
- 研究者と社会を繋げることで、多様な資金源・協力者を得られる
- 研究の価値を広く認識してもらい、社会実装への道も開ける
- 今後の展望:
- 「Thousand True Funds」プロジェクト等で若手研究者を継続支援
- 分散型研究所の実現に向けて、研究・企業・個人の新たな協働モデルを拡大
- Re: Relを育成し、オープンアカデミアの推進力を高める
このように、クローズドアカデミアからオープンアカデミアへ移行する際の具体的な手段としてクラウドファンディングやファンクラブが活用され、さらに研究者と社会を繋ぐ新しい専門職「リサーチリレーションズ(ReL)」が重要な役割を果たすことが示されました。分散型研究所というビジョンが、今後の研究体制の多様化と自由度の高い学術活動の推進に貢献すると期待されています。