NISHIO Hirokazu[Translate]
Kozaneba:推敲:線を引く機能
2022-03-08
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「線を引く」ことによって「離れたものの間の関係」を表現することができます。 線を引くことは本来の[こざね法]では行いません。また[KJ法]では空間配置が完了した後にやることでした。 これはなぜか?それらの方法は、紙とペンの時代に作られた物だからです。ペンで線を引いてしまうとその両端のものは動かせなくなってしまいます。なので、動かし終わって、場所が確定してから行うわけです。 電子的なソフトウェアになったことで、この問題が解決しました。まだ位置が確定していないものに対して線を引き、その後にまた動かすことができるようになりました。筆者は線を引く機能を便利に使っていて、紙で行われるKJ法の限界を越えた、もう紙には戻りたくない、と感じています。 しかし、線を引く機能は、選択肢を増やします。 二つのものあってその間に関係がある時に、その関係を「近くに置く」ことによって表現するのか、「線を引く」ことによって表現するのかをユーザは選択することが必要になります。 筆者は10年間、紙でKJ法/こざね法をやって、実益を感じてきました。つまり実益のために線を引く機能は必須ではないのです。 関係を表現するための手法が「近くに置く」の一択である手法を繰り返し使って、使い慣れた筆者にとって 「線を引く」機能は有益だが、 まだこれらの手法に慣れていない人にも有益なのかよくわからない。 選択肢が増えて悩むことが増し、実益にたどり着くまでの道が長くなってしまわないか心配している のでチュートリアルに入れるかどうかためらっている メニューにデフォルトでは表示しないようにするかも

後半部の順番が大きく変わった

after
"Engineer's way of creating knowledge" the English version of my book is now available on [Engineer's way of creating knowledge]

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