NISHIO Hirokazu[Translate]
みんなが悪者を叩いている時に一緒になって叩く
>たとえばなんですが、Aさんがめっちゃ炎上したとします。いろいろ読むと、Aさんにかなり非がありそうです。情報を調べていくにつれ、どんどんと怒りを感じます。
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> で、Twitterを見ると、みんな同じように感じていて、Aさんを非難している人が大勢います。トレンド入りもしており、見きれないほどの人がボロクソにいっています。
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> あなたもその流れに乗り、正義感とともに強い言葉で非難します。社会的に許すことができないことであり、批判は当然と感じます。投稿したところ、いいねも何件かつき、リプライやRTでも、ほぼすべてあなたの投稿に好意的です。
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> で・・・。しばらくしてそんな投稿をしたこともすっかり忘れてたころに、訴状が届きます。名誉毀損です。そのときに投稿したときの言葉などが、批判の域を越えているという主張です。500万円の損害賠償を求められます。
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> みたいなことが結構起こっていて・・・。「なんで自分だけが?」「みんなも書いているんだが?」「そもそも、やった本人が悪いだろ」といっても、裁判所ではほとんど通用しなくて。あくまで、その投稿が名誉毀損にあたるかどうか?で判断されます。

だいたいみんなと同じ意見を言っても価値を生み出さないわけなんだけど、多数派になりたい人生み出す価値ではなく自分が少数派になることへの恐れの方が強いのかもしれない。
叩けば叩くほど自分が叩かれることが怖くなって絡まってしまう。

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