レンマ学
ざっくり何?
ロゴス:言語化・論理化して、要素を並べて整理し、線形(時間軸)に推論していく知性。 (
講談社)
レンマ:直観によって、事物や関係の全体を「まるごと」把握する知性(言語化しにくい)。 (
講談社)
「レンマ」って語源的には何?
日本語の「レンマ」は、英語 lemma(ギリシャ語 λῆμμα)に由来し、哲学文脈では仏教論理の
四句分別(catuskoti / tetralemma)=「A/非A/Aかつ非A/Aでも非Aでもない」みたいな“四つ組”を指す用法が有名です。 (
ウィキペディア)
ただし中沢本の「レンマ学」は、数学の補題(lemma)というより、山内得立が言う「ロゴスに対置される知性様式」としてのレンマ、という使い方です。 (
紀伊國屋書店)
どう役に立つ(と主張してる)?
「言語化できる=理解できる」という前提を揺らす(直観・全体把握・関係の束を扱う回路を理論化したい)。
量子論・生命・心・複雑系など、ロゴス的な線形推論だけだと苦しい対象を、別の“理性”として扱う、という宣言。
さらに中沢は、AIが(主に)ロゴス的能力を加速することで、逆に「では人間側のレンマ的知性とは何か」が浮上する、という構図も語ります。 (
紀伊國屋書店)