寛容も専断
トマス・ペインの議論で「
寛容」と「
不寛容」がどちらも
専断(
独断的な態度)だとされるのは、「相手を認める・認めない」を上から決めつける発想そのものが共通しているという指摘です。
不寛容は「相手を認めない」という明確な排除の形で独善的。
一方、寛容も「大目に見てやる」という上位からの
許可的態度であり、「こちら側が許す存在だ」という専断的な構図が表れている。
したがって両者とも、「誰が誰を裁き、許すのか」という上下関係を前提とし、そこに独断的・専断的な要素があるため似通っているとされるのです。
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