NISHIO Hirokazu[Translate]
知識の獲得:共同注意の重要性
知識の獲得:共同注意の重要性
要約: 赤ちゃんの言葉の学習と新しい知識の取得に共通する「共同注意」と「共通言語の獲得」の重要性。専門家の講義では基本知識の反復が行われるが、SNS上では限られた情報の拡散が目立ち、用語の使用に混乱を招くことがある。

赤ちゃんが言葉を覚えるときと、新しい分野の知識を獲得するときとで、どちらでも「共同注意」と「共通言語の獲得」が必要なのかも?と思った

共同注意と関連した図

1: 知識が左のようにツリーになってるとする
2: 詳しくわかっている人による講義を聞いているとツリーをたどりながら説明しているのでツリーの根本が必然的に繰り返し刷り込まれる
3: 一方でSNS上では、特定のキーワードを目にした人がそのキーワードを再発信することによって特定の狭い概念がバズっている
しばしば「それを表現する適切な言葉はそれじゃない」という事態が起こる
この環境で学習した人は、ちゃんと学習した人がBとかCとか呼ぶものまでAと呼ぶのでコミュニケーションに支障が出る


"Engineer's way of creating knowledge" the English version of my book is now available on [Engineer's way of creating knowledge]

(C)NISHIO Hirokazu / Converted from [Scrapbox] at [Edit]