NISHIO Hirokazu[Translate]
知識量と効用

X軸に書かれた刻みは、人の存在分布を表現している。

「1位であることにだけ価値がある」という状況では、効用は1位の人だけ高い。
その状況が成立するためには、グローバルな競争環境が必要
一つの評価軸で大勢が評価される環境が必要
環境が分割されてそれぞれの中で競争が起きる場合には、それぞれに1位が発生する

S字効用の場合
知識量のメジアンを超えていれば「過半数の人より詳しい」になる
知識量があまり多くても効用が飽和する
なぜ?
知識の伝達によって効用が発生している場合
知識の受け手の能力がボトルネックになるから
多数派から離れれば離れるほど移転コストが高まる
知識の伝達スキルの影響?
知識の利用によって効用が発生している場合
解決すべき問題が人間の認知能力の限界によってある程度の規模で切り取られている
そのためスケールしない


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