NISHIO Hirokazu[Translate]
設計は立法/運用は行政
アジャイル開発(試作をバンバン作って試す開発スタイル)では設計段階でもコードを書く


>Ryosuke_Nishida なお、ずっと述べていますが、アプリの開発、提供は行政の仕事であって、政治家の仕事ではありません。何なら開発原資獲得が目的に聞こえますし、開発がうまくいかなかったらどうするんですか?

>nishio 「アプリの開発提供は行政の仕事であって政治家の仕事でない」という主張になんらかの根拠があるのか、前例がないだけのことなのかに興味がありますね。個人的には後者だと思ってます。
>nishio 開発がうまくいったかどうかは6年後に選挙で国民が判断する。この一点だけでも活動前に「この開発はうまく行くのか」と詰められる行政との制約条件の違いが明らかだと思う。
>nishio 「アプリ」という表現も無意識に矮小化してると思うんだよね。「社会システム」の構築は政治家の仕事であり、そのシステムの構成要素がこの時代に紙オンリーでいいのかって話なんだよね。


>kuro_shirty 代議士が行うところの立法の機能ではなく、大げさに言えば行政の中立性の侵害になるかと。
>
> 説明のために極端な例を出すと、
> ある属性の人間が極端に不利になる行政に関わるアプリを立法府が立法を経ずして行う場合問題があります。
>
> みらいがそうではないとしても、三権分立の観点からは筋があるかと
>nishio 作られたツールの採用判断をするのは行政ですよ?強制的に使わせるわけではありませんから三権分立の観点から問題があるという主張はおかしいのでは?
>kuro_shirty 立法府の権限としては、「このようなアプリを作って使え」という立法を通じて行政に影響を及ぼすべきで、(三権分立において立法優位であることも踏まえると)立法を経ずにアプリを立法府で作るというのは実質上の行政への指示になりうるので、多少問題があるという解釈の可能性があります。
>nishio "実質上の行政への指示になりうる" 「オープンソースソフトウェアを作って公開すること」が「使用せよ」という指示であるというのは無理のある主張と思います
>kuro_shirty そうですね、そこが微妙なラインです。
>
> 個人的にはオープンソースなので問題ないと思いますが、現在の法制度の中ではその点を明確に扱えていません。
>
> ですから富士通党(1議席)が富士通の利益になるような行政アプリを作って、立法を経ないような場合との線引ができないという点で問題があるかと。
>nishio 仮に富士通党が富士通の利益になる行政アプリをOSS公開したとして、行政がそれを採用するかどうかは通常の調達プロセスで行政が判断することでしょう?
>kuro_shirty はい、立法のプロセスを経れば問題ないと思います。
>
> それでも事前にすでに作られている点が利益相反や民主統制上(例えばバグや悪意ある仕組みの混入における責任など)の問題があるかもしれません。
> (具体的なチームみらいのムーブに問題はないと思いますが)
>
> ↓AIコピペで恐縮ですがご参考に
>kuro_shirty また「先にソフトウェアを作って立法する」場合、立法の手続きを経ても公平性に問題があります。
> (スタジアムを作るのに一社だけ設計と業者まで決めた状態で立法するのに近いです)
>
> 個人的にはOSSと行政の関わりにおいて、この辺の交通整理をチームみらいの仕事としては期待したいところです。


>calc3 プログラムの開発運営業務を立法と行政にどうマッピングするかという話になるかな。設計は立法、運用は行政で確定としてその間をどちらの領分とするか。立法は文書化することがすべてで実働は行政と考えると設計より向こうへはみ出すのは難しそう。
>calc3 一方で「プロトタイピングして仮運用してフィードバック取るまでは設計フェイズ」という解釈もありえるけど、担当領域が行政と重複してしまうのでどちらかに寄せろという話になると厳しいか。
>nishio これはいい切り口。
> 「設計は立法」「運用は行政」ここに全く異論はない。
> で、設計段階にアジャイル開発(試作をバンバン作って試す開発スタイル)を導入するつもりなので立法がコードを書くことになるよね、という話。


>NanapOda1989 例えば、政治資金の透明化アプリは、政党交付金の使途に関する政治家個人•政党の広報活動に属するもので、この一環として自前で開発したものをオープンソースとして公開するだけと整理できる。そもそも「立法か行政か」というのが誤った二分法に基づく誤導のような気がします。
>NanapOda1989 パブコメの意見集約システムなどは、政策立案•提言の一環として、こういったシステムが必要という具体案を、やはり政党が自前で具体的に作成して示すものと整理できるでしう。
> いどばたやブロードリスニングについても、同様でしょう。
>NanapOda1989 西田さんの言い方では、市販のソフトウエアのようなものを製品として開発し、自治体に頒布するというモデルを前提としているように感じられるが、安野さんのアイディアやオープンソースということから考えると、もう少し柔軟な捉え方ができるのではないかと思います。
>NanapOda1989 「立法か行政か」という問いの立て方自体を疑うべき場面ではないかと思います。


>nishio 政党がOSSで試作を公開→行政は通常の調達プロセスで採否を判断。利用は任意で強制力ゼロだから三権分立を侵害しない。透明性・競争性も確保。(o3まとめ)

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