NISHIO Hirokazu[Translate]
遅い自分はボトルネックだけど、それでも全体としては速く賢く動けている
GPT5
AIの方が圧倒的に速く動く世界では、「全部理解しながら自分の手でコントロールする」という前提を捨てる必要がある。人間はプロセスの監督者ではなく、目的・制約・評価軸の設計者になる。AIには探索と実装と自己記録(ログ・要約・バージョン管理)を任せ、さらに別のAIにテストやレビューも担当させる。人間は定期的にアウトプットだけをチェックし、「何を問題とみなすか」「どの案にどんな意味を与えるか」を決める。プロセスを把握しきれなくても、入口と出口、そして巻き戻しの仕組みさえ握っていればよい。自分が遅いことは変えられないが、その遅さを理由に全体の速度を落とす必要もない。遅い自分はボトルネックだけれど、その遅さをフィルタとして使えば、全体としてはむしろ前より速く賢く動ける。


A: AI以前、人間の動く速度は遅かったので、把握できる範囲の方が広かった
B: AIの登場で人間とAIのペアの動く速度は増えたが、まだ人間の把握できる範囲に収まっている速度だった
「把握できる範囲」の広さは人によって異なっている可能性がある
タスクによっても異なっている可能性がある
C: さらに加速して、把握できる範囲を超えて、人間が「えっ、なに?どういうこと?」となっている
人間とAIが歩調を合わせるのがそもそも間違い
D: AIがその高速さを活かして人間の観測範囲の外を探索すればよい
そして「案1と案2と案3を調べた結果、案3が有望だと思うので進路をこっちにしましょう」と人間に提案すればよい
人間はもちろんそれにNoと言うこともできる
もっとこういう案を探索してと言うこともできる


経緯
nishio
AIによって発想を加速した結果、人間が把握できる範囲の外に行ってしまったときに把握してないから戻し方がわからなくなる問題
自分より早く動くものを自分の速度で律速するのは正しくないのでは?
遅い存在である自分がボトルネックにならないようにするにはどうしたらいい?

GPT5
「速いものを遅い自分で律速してしまう問題」と「把握できなくなったら戻せない問題」は、別々に扱った方が整理しやすそうです。
1. 役割を分ける:「全部わかる」ことをゴールにしない
❌ 起きていることを、人間が逐一把握する
✅ 人間は「目的と制約」と「評価」を握り、そこに向かってAIが高速で動く
2. 速いプロセスに「人間向けの圧縮」を義務づける
レイヤー構造にする
L0: 生のトレース(AIが読む)
L1: 1ステップごとの短い要約
L2: 人間が1分で読める「進捗レポート」
L3: 人間が10分で読める「経緯と含意のまとめ」
あなたはふだん L2 か L3 しか見ない。
でも「気になったところだけ L1/L0 まで掘れる」ようにしておけば、全部追わない前提で、必要なところだけ拡大できるので、速度差があっても破綻しにくい。
3. 「戻せない」問題はバージョン管理で割り切る
戻し方がわからなくなるのは、どこからどこまでが「ある一回の変更」なのかが曖昧だからです。
4. 速いもの同士で監査させる(AIにAIを監査させる)
5. 人間の仕事を「方向づけ」と「意味づけ」に集中させる
AI: 大量生成・探索・試行錯誤
人間:
何を問題とみなすか(問題設定)
どの指標を重視するか(評価軸の設計)
出てきた案の意味づけ・物語化・社会への接続
「どの案を採用したか」だけでなく、「なぜこの案なのか」「それは自分にとってどんな意味があるか」は、人間にしかできないので、ここを意図的に人間の仕事として確保しておく

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