From clicktivism to hacktivism: Understanding digital activism

この論文は、デジタルアクティビズム(デジタル空間で行われる社会運動)についての文献レビューを行っています。主な内容は以下の通りです。
デジタルアクティビズムには、クリックティビズム、メタボイシング、アサーション(spectator活動)、eファンディング、政治的消費活動、デジタル署名、ボット活用(transitional活動)、データアクティビズム、情報暴露、ハクティビズム(gladiatorial活動)の10種類の活動がある。
これらの活動は、参加者、社会運動組織、ターゲットとなる個人・組織によって、メカニズムやインパクトが異なる。
社会運動組織は、自らの大義に合致する活動を促進し、合致しない活動は避けるべきである。
デジタルアクティビズムでは、参加者が共通の大義なしにデジタル的につながることがある(「つながる感情」)。
デジタルアクティビズムは、従来の社会運動に比べ、より多くの参加者を集め、ツールを活用し、選挙結果の変更、戦争、ビジネスの破壊など大きなインパクトを生み出している。

10種類の活動を簡単に解説して
1.
クリックティビズム:ソーシャルメディア上で「いいね!」やシェアをすることで社会運動に参加する。
2.
メタボイシング:ソーシャルメディアで自分の意見を投稿し、社会問題について発信する。
3.
アサーション:オンライン上で社会問題に関する主張を行う。
5.
政治的消費活動:商品のボイコットや不買運動をオンラインで呼びかける。
7.
ボット活用:ボットを利用して社会運動のメッセージを拡散する。
9.
情報暴露:政府や企業の不正をオンラインで暴露する。
以上の活動は、参加のハードルが低いものから高いものまで様々であり、オンラインならではの新しい
社会運動の形態といえます。