BMOT特別授業第4回「知的生産」
- 2018-10-10 東工大CIC 9階 913教室
BMOT第4回の文字起こしを公開しました。このページの下に書いてあるのは授業中の手書きメモから再構成したもの。
なので
- メモを取らずにしゃべった内容は後から忘れ去られていることもある
- 会場からの質問などであんまりしっくりこなかったものも自然に忘れ去られている
という違いがあるだろうと思う。再構築メモと文字起こしのどちらが読み返しに向いているか?
自己紹介
- エンジニアの知的生産術
- 本業はサイボウズ
- グループウェアの会社
- グループウェアとは複数人グループ(チーム)で使うソフトウェア
- その目的はチームの生産性を向上すること
授業は体育
- 先生がPowerPointで喋るのを眺めるだけの「授業」が多い
- しかし体育のように実際に活動に参加することが大事なタイプの「業(スキル)」がある
- その種のスキルを授ける「授業」
第一回の授業で生産された知識
脱線とは何か
西尾先生の特徴は話が高速で脱線していくこと(立川さん)
- レールのメタファー
- 「脱線を肯定的な意味で使ってるんですよ!」「ではその肯定的な意味の脱線のメリットとはなんだろうか?」
- メリットは面白そうなものにすぐ向かえること

飛行機のメタファー
- レールはない
- しかし目的地には着く
- ゴールに導いて欲しい気持ち
- 「到達する」メタファー
- 目標
- 目標と似た言葉「目的」
- ハイキングの目的は?
- 山に登って降りてくる計画を立てて、登る最中に綺麗な渓流を見つけてそこで遊んで、気がついたら日が落ちてきたから山に登らずに降りた
- 計画通りに急いで山に登って降りるべきか?
- ハイキングの目的は、予定通りの経路を通ることか?
- 景色
- 楽しむこと
- ゴールへの到達を目的とした場合、途中で景色を楽しんで時間を使ってしまうと、後の工程をダッシュで走らなければならない
- テレビのたとえ
連想のネットワーク
- ハイキング
- 連想をたどっていく
- 連想が道
- 連想とハイキングは似た構造を持っている
- 連想とハイキングはアナロジーの関係
- ここで「アナロジーとは」という質問を受けて深掘りが始まる

- アナロジーとは何か
- アナロジーは客観的・論理的な関係がない対象に対して主観的に似ている関係を見出すこと
- たとえば商品の値段が上がることと、たこあげの凧が上がることには論理的な関係は何もない
- しかしこれに類似関係を見出す
- そしてメタファーの空間で発展させてから引き戻す
- 凧が上がるのは風が吹くからだ
- じゃあその「風」とは商品の値段においては何に相当するのか?
- 顧客の注目かな?
- 風が強すぎると糸が切れて飛んでいってしまう
- これは商品の値段においては何に相当するのかな?
- プレミア価格がつくこと?
- 商品の供給が追いつかないこと?
- 主観的な関係なので答えはいくつもある

- ソフトウェア開発にアナロジーを使った実例
- まず通知は指差し、検索エンジンは指差し、という話をしたがいまいち伝わらなかった
- タイムマシンの話
- AppleのTimeMachineが過去へのタイムマシン
- →未来へのタイムマシンは?というメタファ空間での発展
- それを引き戻してくる
- スケジュール管理?
- コンピュータが期待した状態にしてくれる
- ビデオ会議のスケジュールを入れたらビデオ会議が立ち上がる
- 未来の議事録が事前に準備される
- 有能な秘書が先回りして用意してくれる
- 参加者の1人が最近会社でちょうどタイムマシンの話になってた
- そのタイムマシンは未来へのタイムマシンだった

会場質問 アナロジーや連想で広げていったものをどうまとめるのか
- 一言で言えばKJ法
- 発散させる時と違ってこのプロセスは一人で静かにやっている
- 手を動かすのが興味深いという意見
- 個人的には手を動かすことが目的というより、書き出して忘れなくすることによる認知の負担の軽減
- 暗算と筆算の関係、頭の中だけでやるより、目に見える形でやる方が楽
- 覚えておかなくて良いから
- Scrapboxの1ページは付箋1枚に相当するのか?
- 違う
- 僕がScrapboxを使い始めた時には同じような勘違いをした
- しかし付箋の方がだいぶ小さい単位
- 情報カードはB6サイズ、梅棹 忠夫はこれより小さいと本格的なノートの代わりには使えないと考えた
- 一方、彼は文章を考える時の一時的な処理にB8サイズのこざねを使った
- Scrapboxの1ページは大きい単位、付箋は小さい単位
- Scrapboxの一行が付箋1枚に相当するのではないか
- 付箋にどんなことを書くかは付箋に何を書くかで解説した


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