NISHIO Hirokazu[Translate]
Kialo

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画面上部に「主張」を置き、その下で Pro/Con が左右のカラムに分かれ、各主張に直接リプライする代わりに“賛成の理由”か“反対の理由”としてぶら下げていく。Kialo - Wikipedia
深い階層まで同じ形式でツリー状に議論が伸びるため、1 対 1 の応酬ではなく「論点マップ」を共同で育てる設計になっています。
Audrey Tang 氏は、台湾のポリス運用を紹介する文脈で 「Pol.is, Kialo など複数の熟議ツール」 を並べて言及しています。

Pol.is との違い(参考)
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KialoPol.is
UI構造Pro/Con 2カラムの論点ツリー1文ずつ流れて同じ3択(賛成/反対/パス)
投稿方法既存主張の下に賛否理由を追加自由文を投稿し、他参加者は3択で評価
可視化ツリーで論拠の関係を把握投票パターンをクラスタリングして「意見の橋」を提示
主用途精緻な論証の整理・比較集合的な“世論の地形”を速く俯瞰
※Tang 氏が実務で多用するのはポリスですが、「論拠を整理する用途」には Kialo も紹介されています。



経緯
nishioコトノハ的なUIで賛成と反対がそれぞれカラムになってて直接返信はできないUIのデジタル民主主義的なサービスってなんだっけ、Audrey Tangが言及してた
o3(
ユーザーが言及しているUIは、コトノハに似たデジタル民主主義的なサービスのことと思います。このUIは賛成・反対を分けて、直接の返信ができない形式。Audrey Tangが言及していたサービスはおそらく「Pol.is」でしょう。Pol.isはTaiwanのvTaiwanプロセスで使われ、賛成・反対・不確実を選択するだけの形式で直接の返信はできません。似たようなサービスとして「Loomio」や「Stanford's Opinion Space」「Kialo」も考えられます。
ユーザーが言う「コトノハ的なUI」のデジタル民主主義サービスについて、分かりやすく言うと、Kialo がそれに近いかもしれません。Kialoは、賛成(プロ)と反対(コン)の議論がそれぞれカラムに分かれており、返信は直接的にはできませんが、枝分かれする形でコメントを追加できます。Pol.isも似たサービスですが、直接的なカラム構造ではなく、投票機能に重点が置かれています。
nishioイメージしてたものはPolisではなくKialoに近いが、もっと長い英語的な名前だった気がする
o3Consider.it(コンシダー・イット) だと思われます。
賛成・反対が左右2カラムに並び、各主張には直接リプライできず、あくまで「この意見を自分のリストに採用する / しない」を選ぶだけ。議論は“○×表”のように整理されます。
Audrey Tang 氏らが運営する vTaiwan(台湾の公開協議プロセス)で、Pol.is 導入前に 「現在 Consider.it をテスト中」 と告知されていた記録があります。
vTaiwan
Tang 氏は講演やインタビューで「Pol.is, Consider.it, Kialo など複数の熟議ツールを比較しながら最適な組み合わせを探してきた」と説明しています(上記 vTaiwan の導入経緯がその一例)。


探してたのはYour Prioritiesだったけど探す過程で色々別のものが見つかった

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