ピケティとVCの成長率

ピケティが示した二つの成長率は、「
経済成長率(g)」と「
資本収益率(r)」です。経済成長率(g)は国民所得の増加を示し、資本収益率(r)は資本(資産)から得られる収益の割合を示します。ピケティは「r > g」である場合、富の不平等が拡大することを指摘しました。

具体的な値は?

ピケティが『21世紀の資本』で示した具体的な値は以下の通りです:
経済成長率(g): 1~2%
資本収益率(r): 4~5%
これにより、資本収益率が経済成長率を上回る状況では、資産を持つ人々がより速いペースで富を蓄積し、格差が拡大するとされています。
ベンチャーキャピタル(VC)の投資リターンについて、2023年のデータによると、10年間の
内部収益率(IRR)は平均13%程度でしたが、2023年の第4四半期においてはわずか0.4%の成長にとどまりました。この成長率は、2021年以降で初めてプラスに転じたものでした