NISHIO Hirokazu[Translate]
統計的学習と実行機能
この論文では、2つの独立した実験(NStudy1 = 186, NStudy2 = 157)において、Alternating Serial Reaction Time(ASRT)課題で測定された潜在的な統計学習と、複数の神経心理学的検査で測定された実行機能の関係を調査しました。主な結果は以下の通りです。
1. 両方の研究で、潜在的な統計学習と大部分の実行機能指標の間に、控えめではあるが一貫した負の相関が認められました。
2. 因子分析の結果、言語流暢性複雑な作業記憶を表す因子が、これらの負の相関関係の原動力であるようです。
3. メタ分析の結果、2つの研究全体で、共通の実行機能能力と潜在的な統計学習の間に有意な負の関係が示されました。

したがって、潜在的な統計学習と実行機能の間の拮抗的な関係は、実行機能の更新成分や長期記憶へのアクセスによって特異的に媒介されている可能性があります。この研究は、大規模なサンプルを用いて認知機能間の関係を探索することの重要性を示唆しています。

>raurublock "統計的学習が得意な人は実行機能が低く、反対に実行機能に優れている人は統計的学習が苦手なようです"
> うっ、思い当たるフシが無いでも無い…

>raurublock でもこれ「被験者のASDの程度度合い」を統制して比較する必要があるのでは、てのもちょっと思った

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