NISHIO Hirokazu[Translate]
集団を個人と見なす
>cicada3301_kig ASDって「知り合いの知り合い」を考えるのが苦手だから集団を個人と見なしている様子があって、例えば病院に対して何か伝えるとき、看護師1人に言ったら瞬時に病院全体で情報共有されると考えていたりする。「病院」という個人になっている。
> で、ラノベを書くにあたって、「主人公が天使と悪魔から惚れられているハーレムにおいて、天使と悪魔は仲が悪い」くらいの構造なら「天使」「悪魔」が個人扱いになるからASDでも理解できる。
> が、「天使の中に悪魔の手先が混ざっていて、そいつは別の知り合いと主人公に対して三角関係を作っている」とかになると徐々に難しくなる。
例えば小中学生だと一人の先生に言ったことが他の先生にも伝わっていると誤って仮定したりする
ASDかどうかというより、「一人一人知ってることが違う」は考えるコストが高いものであって、子供は間違える
成長の過程で間違えないようになっていく、この成長の速度に違いがあるのだと思う

>cicada3301_kig ASDは人見知りしないことが知られているわけで、その点でもハーレムは分かりやすい。つまり「キャラとの距離が均一」であって、主人公を中心に円があるようなイメージになる。
> 「知り合いの知り合い」が出てきて円が崩れ、知り合い同士で勝手に騙しあったりするとASD向けの世界観ではなくなる。

>MintoTsukino 友達のことも個人個人の友達じゃなくて「友達」っていう個人だと思ってる感じ、あります
> これもASDの特徴?
> 昔の2chでいう「おまえら」みたいな

>cicada3301_kig ですよね そうかもしれない

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