NISHIO Hirokazu[Translate]
強い人と弱い人と強いふりをする人
強い人Aは自分の中に答えを持っている
弱い人Bは自分の中に答えを持っていない
他人の中にある答えを探そうとしてしまう
強いふりをする人Cは、自分の中に答えを持っていないのに、持っているふりをする
C「答えはなんだと思う?」
この発言によって周囲の人が「Cの中にある答えを探そう」という雰囲気に流される
これは周囲の人を「弱い人」にする効果がある

強い人Aは「僕はこう思う」と言うのではないか
「僕はこう思うけど、君はどう思う?」
この発言に対して単純に賛成してもAは喜ばない
なぜなら得るものがないから
時間が浪費されただけ
発展的意見が得られるとAは喜ぶ
新概念の伝播にも似た構図があった

弱い人を生産することが有益だった時代もあった
一部の強い人が方針を決め、たくさんの弱い人たちがそれに従って動くことで組織が効率よく動いた時代
状況は高い確率で変わるのではないかと思っている
「言われた通りに動くこと」にかけては、人間よりもコンピュータの方が得意だから
コンピュータのできることが貧弱だった時代には、あまり任せられる仕事もなかった
コンピュータが発達するにつれて、人間よりコンピュータに任せた方が効率的な領域が増えていく

"Engineer's way of creating knowledge" the English version of my book is now available on [Engineer's way of creating knowledge]

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