約束すると開発が遅れる
運が良ければ1ヶ月、6割の自信で2ヶ月で終わるタスクがある場合
チームの外から
見積もりを聞かれた場合に、6割の自信のものを答えるわけにはいかない

同じ物作りプロセスを経験していない人は
見積もりの分散を小さく誤認するから
Aさん「50%の確率で2ヶ月で終わる」
Bさん「なるほど、じゃあ3ヶ月もあれば90%確実だな」
Aさん「いや、そうじゃない、90%確実な
コミットメントが必要なら6ヶ月だ」
9割確実な見積もりを出そうとすると調査コストがかさむ

これは当然のこと
多種多様な「起こりうる遅延原因」を事前に全部調査してどの程度遅れるか見積もるので。
リスク回避のために「必要ないかもしれないものに対して事前に支払っている」のだ

根本的な原因はAとBで見積もりの分散が違うところ
これ自体が悪ではない、分散の小さい見積もりが必要なケースはある
Bが分散の大小に無自覚な場合、分散が大きくて良いところでも小さい分散を求めて無駄に保険金を支払うことになる
>@golden_lucky: 約束すると開発が遅れる、まじで実感を伴うんだけど、そう明言してしまうと単なるジンクスかもしれんとも感じられるくらいの微妙な実感で、でもこの文章を読むとやっぱりジンクスじゃないんだと思える。いい文章だ
>@golden_lucky: @torus 過去に自分が編集した本にも2点見積もりみたいな話は出てきたなあ、と思い出してました。ただ、こういう話って、見積もりを受ける側の意識が変わることが前提なんですよねえ(そして往々にしてそれがむずかしい…)
>結局見積もりが約束になるのと、後からスケジュール調整する気が無いのが問題化と。
>@golden_lucky: @natsutan さらにいうと、後からスケジュール調整が認められにくい空気、もしくは、認められないかもしれないと思わせる空気、なんですよね。そういえばデッドライン(書籍)とかにもそんな話があった気がします。
事例
>@voluntas: 調査期間で指定された期間で実現可能かを調査するので、お互い安心。調査にお金払える企業としか取引しなくて良くなる。いいことずくめです。