NISHIO Hirokazu[Translate]
メタ
不用意に「メタ」っていうと編集者に「どういう意味ですか」って突っ込まれるので intellitech ではメタという言葉を使っていない。

メタ認知だよねー」、で通じる世の中ではないらしい。

そもそも「メタ」とは何か、って言いだすとまた歴史の話が始まってしまう。
形而上学が物理学の次の章だったから、なんて話は本質的ではない。

そもそもメタ認知が認知に対する認知であるような意味でのメタって、メタフィジカのフィジカに対する関係だっけ、ってなる。

メタという抽象概念が独り歩きしている。あいまいな意味合いで適当に使われている。「そのメタはどういう意味でのメタですか?」って聞いて回らなければならない。

メタデータのメタってどういう意味でメタなのか、たんなる付属データじゃなのか。

入れるとしたら抽象化について色々解説している節の中のひとつもしくはコラムかなぁ。


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