NISHIO Hirokazu[Translate]
企業は人に投資せず、個人も学ばない

claudeこの一連のツイートでは、日本の企業と個人が人材投資に消極的な理由について、経済産業省の「未来人材ビジョン」の資料を基に分析しています。主なポイントは以下の通りです。

解雇規制があるため、企業は長期雇用を前提とし、人事異動多能工化を図る。その結果、専門性が低くなり、個人の学習意欲も低下する。
年功序列の給与制度が主流で、歳を重ねるごとに給与が上がる仕組みがある。これを支えるために、多能工化と人事異動が行われている。
日本の企業役員の学歴が相対的に低いことが、この構造の結果として表れている可能性がある。
「未来人材ビジョン」の資料には解雇規制の問題が直接的に書かれていないが、これは解雇規制が厚生労働省の管轄であるためと推測される。
経済産業省と厚生労働省の管轄が分かれているため、戦略の統合が難しく、効果的な政策立案が困難である。

これらの指摘は、日本の雇用制度や人材育成の課題が、省庁間の管轄の分断によって複雑化していることを示唆しています。解雇規制や年功序列型の給与制度が、企業と個人の人材投資を阻害している可能性があります。省庁間の連携強化と、雇用制度の見直しが必要とされていると言えるでしょう。

>tokoroten 未来人材ビジョン の「企業は人に投資せず、個人も学ばない」ってのは、おそらくこういう構造なんだよなぁ
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>tokoroten 透過画像になってて見づらいので、背景白にした
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>tokoroten この構造の結果が、企業役員の学歴不足という形で表れてきてるんだよなぁ、たぶん
> (データがだいぶ古いけど)
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>tokoroten あー、日本の給与制度の背景に生活給思想があるから、歳を経るごとに給与が上がっていってほしくて、そのための裏付けとして多能工化があり、人事異動があるわけだな

>tokoroten 自分は未来人材ビジョンの資料から、解雇規制の問題を嗅ぎ取って図表に起こしたわけだけど、資料には書かれてないんだよね
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> 解雇規制の問題は厚生労働省の管轄なので、経産省では書けないんだろうなぁ感がある
> 経産省と厚労省をくっ付けないと、まともな政策が立てられない気がするんだよなぁ

>tokoroten この資料って、つまるところ経産省が自分たちに向けて、「厚労省と経産省で管轄が分かれちゃってるから、戦略を統合することができない」って言ってるようなものなんじゃないかなぁ
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