環境変化への適応
企業組織は環境の変化に適応する必要がある。
具体的には、過去に有用であったドメインの有用性が下がり、別のドメインの有用性が上がる。
かつて、この変化に対して企業は
人事異動によって対処した。
左ではドメインAに2人の人を配置している。
そのドメインの有用性が下がり、新しいドメインBの有用性が上がった場合、企業はAの人を1人Bに配置転換する。移動したばかりの人は生産性が低い(中央)
その人が新しい分野を学習することによって生産性が高まる。
時代が進んでソフトウェアによる生産性向上が行われるようになった。そのため、新しいドメインに移動した人の学習だけでは生産性が元のドメインほどには上がらなくなった。
この状況では、新しく有用になったドメインへの適応は、そのドメイン向けのソフトウェアの開発を必要とする。
ソフトウェアが組織外部に発注して請負契約で作られる場合、事前に仕様を明確にする必要がある。しかし新しいドメインに移動したばかりの人には適切な仕様を記述できない。ソフトウェアの外注は変化への適応速度にネガティブな影響がある。
この問題に対処するには、新しいドメインに移動したばかりの「まだ要求仕様を言語化できない人」の学習と並行してソフトウェアの開発が行われる必要がある。
開発の方法論としては
アジャイル、このアプローチを支援するツールとしてはkintoneなどがある。kintoneで非エンジニアが新規ドメインを学習しながら業務アプリを作る場合、学習中のドメイン知識を他人に言葉で伝える必要がない。
話のきっかけ
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