NISHIO Hirokazu[Translate]
優先度のほぼ同じものから選ぶ
優先度の高い順にタスクをこなしていくと、いずれ優先度のほぼ同じ複数のタスクからどちらをやるかを選ばなければならない状況に陥る
論理的にはそうであるとは言えないな、十分に明確な優先度順ソートがされていればOK
現実的にはそういうソートができてない
ソートが困難だったり、手間がかかりすぎたりする
GTDにおいて「とりあえず全部箱に入れる」をしてから「箱の上から処理」するのは、ソート済み優先順位とみなして意思決定コストを消している

「優先度で選ぶ」をしていると、この状況になった時に選べなくなる
「放置して締め切りが近づいてやばくなってから最も締め切りが近いものだけをやる、残りは視野から追い出す」よくある締め切りドリブン、いい手段とは言えない
結局将来的にこの意思決定手段になるのであれば、あらかじめ「もっとも締め切りが近いものをやる」をすればいいじゃないか

「もっとも締め切りが近いものをやる」を最優先ルールにしてはいけない
締切のない重大タスクが日々の細々した締め切りのある今すぐやらなくてもいいタスクに追いやられてしまうから
重要さによってタスクを選び、重要さが拮抗してる(=どれが重要と明確に言えない)場合には締め切りの近い順にやる
あー、それ緊急・重要マトリクスじゃん

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