NISHIO Hirokazu[Translate]
対外的に作られた共感性
>nyansukestudy なぜ会社で評価される人に共感性や罪悪感が欠如した「サイコパス系」の人が多いかと言うと、「相手によってパフォーマンスがブレない」から。
>
> 普通の人は苦手な人がいると途端にパフォーマンス下がるんだよ。サイコパスは誰が相手でも動じず、常に一定のアウトプットが出せるから評価される。

>beConjuror 管理職クラスの場合、本人の内面的には共感性を抑圧して影響を受けないようなシステムとしており、対外的には作られた共感性が動作しているケースが多い。外向けに共感が作動しなければ、組織を動かすことができず一人遊撃隊のように仕事をする人が多い。

なるほど
ASDだと普通の組織で多数派の人に対して共感が働かないので影響は受けにくいが、外向けに共感を作っていない場合は遊撃隊になるわけか
ここでうまく共感を作り出すことができると良いマネジメントができる、と。

この話を友達にしていて「インカミングサイコパスアウトゴーイングサイコパスがある」という言葉になった
インカミングサイコパスは他人の感情によって自分の感情が影響を受けにくい守りのサイコパス
アウトゴーイングサイコパスは自分の感情によって他人の感情に影響を与えやすい攻めのサイコパス
通常レベルの影響だと、単に感情の受け手が普通の共感能力を持っているだけに過ぎないのでプラスアルファの特性があるはず
たとえば「自分が真に持っている感情ではない感情を表出して相手に影響を与えられる」
本当は大して怒ってないのにすごく怒っているふりをして相手から譲歩を引き出すヤクザ
本当は大して悲しんでないのに可哀想な悲劇のヒロインを演じて同情を誘って金品を貢がせる
本当は対して重要だと思っていないプロジェクトに社の命運がかかってるかのように表出して社員がそのプロジェクトに人生を賭けるように仕向ける社長
本当は対して重要だと思っていない社員に、とても期待しているかのように表出して社員の忠誠心を高める社長

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