NISHIO Hirokazu[Translate]
グノーシス主義
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グノーシス主義(Gnosticism)は、1世紀から3世紀にかけて地中海世界で栄えた、キリスト教やギリシャ哲学の混合的な宗教思想運動です。物質世界を悪とし、「霊知(グノーシス)」と呼ばれる知識によって、魂を肉体の牢獄から解放し、神と合一することによる救済を説きました。
グノーシス主義の主な特徴と特徴的な思想は以下の通りです。
霊肉二元論: 物質・肉体は悪、霊・魂は善(神聖)とする。
デミウルゴスの悪: この世(物質世界)は絶対者(真の神)ではなく、下級の造物主(デミウルゴス)が創った不完全な世界とみなす。
霊知(グノーシス)による救済: 人間が自らの内に神性(光の破片)を見出し、この世が偽りの世界であると認識する「隠された知」を持つことで救われる。
キリストの役割: キリストは霊知をもたらすために遣わされた存在とされるが、肉体(受肉)や死・復活はしばしば否定される。

歴史的背景と現代の関連
初期キリスト教(正統派)からは「異端」とされましたが、独自の神話を多く創作した。
20世紀に「ナグ・ハマディ写本」が発見され、研究が飛躍的に進んだ。
物質を否定する思想は、マニ教やカタリ派などへ影響を与えた。


>nishio 先日この投稿が「悪は神の不在である」と主張して、日本語では「神が不在になることがあるなら、力に限界があって全てを善に保てないんだね」と批判されていた。今日グノーシス主義について調べてたら「この世は真の神ではなく、下級の造物主が創った不完全な世界」とあって納得した
> >jota_mca: 「神はなぜ悪を創造したのか?」
>nishio グノーシス主義って「 人間が自らの内に神性(光の破片)を見出し、この世が偽りの世界であると認識する"隠された知"を持つことで救われる」という考えらしいので、悟りを得ることによって救われると考える仏教とかなり相性が良さそう

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