NISHIO Hirokazu[Translate]
ホワイトカラーはどこへ消えた?

この図は世界の変化をシンプルに描いていて、「削ぎ落としたもの」としては間違ってはないんだけど、削ぎ落としすぎだろと思っているところがある。それは、この本の想定読者であるところの「上の図で中間レイヤーにいた人たち」が下の図で消滅してるところ

本の趣旨としては、それらの人に「お前らはもう不要だから消えろ」と言いたいわけではない
システム化は0/100ではなく時間を掛けて移行していくものなので、その過程でそれらの人は「移動」していく
この図ではそれが伝わらないんじゃないなぁという気持ち

どこに移動していくかというと:
1: システム開発(この本の冒頭の「プログラミング教育の必修化」が行われた話につながる)
2: 直接システム化されない「世界とのインターフェース」部分の仕事(図の下部)
3: 「ノウハウ」矢印の中に入って情報を抽出伝搬する役割
追記: 少数だけどもちろん「経営者」に移動する人もいるだろう

初出


"Engineer's way of creating knowledge" the English version of my book is now available on [Engineer's way of creating knowledge]

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