NISHIO Hirokazu[Translate]
人に雑なレッテルを貼る
> 「天才」という言葉をすぐに使う人は当人を見ていません。その人の肩書きや偶像をふわっと捉えているだけです。「天才」が欲しいのであってその子が欲しいわけではなく、他の「天才」でも全然いいわけです。
そうそう、これなんだよ。人間に雑なレッテルを貼りつけて消費する行為。
「繊細な料理にソースをぶっかけられる」というたとえが秀逸
レッテル貼りをしてる側は「『天才』っていい意味のレッテルだから貼っていいだろ、何が不満なの?」とか思ってたりする。
あなたがマヨネーズを好きだとしてもすべての料理にマヨネーズかけられると料理人は嫌なのです。

これと関連する話:
> 良し悪しを見分けるには勉強が必要だが、最年少や史上初は知識がなくてもわかる、説明も楽チン。だからそういう取り上げ方をするメディアがある。
料理にソースやマヨネーズを掛けることは、料理のできない人にもできる。
それは元の料理の味を壊してしまうわけだが、味に興味のない人は気にせず壊してしまう。
料理人は味に興味がある人なのでその行為を不愉快に思う。
こういう構図なのだな。

関連:
雑なレッテルを貼るのは「個人として重視されてる感覚」がない
優秀な人いないですか?って言ってる組織に優秀な人は入らない」って話にも関係ありそう

初出


"Engineer's way of creating knowledge" the English version of my book is now available on [Engineer's way of creating knowledge]

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