合意をゲーム化する
合意をゲーム化する
台湾政府がPolisを政策対話に導入した結果、激しい対立を生んでいたUberの規制問題で「利用者も運転手も安全性を重視している」という隠れた合意点が発見され、それを基に調整が行われた。このようにAIが大量の意見を分析し「
潜在的な合意」を抽出することで、従来は見えなかった共通基盤が明らかになる場合がある。ある意味でPolisは「
合意をゲーム化する (
gamify consensus)」ことで、人々が対立点ばかり注目するのではなく合意点に注目を向けるデザインとなっている。このケースは、テクノロジーが単に幻想のコンセンサスを生むのでなく、実在する(しかし埋もれた)コンセンサスを掘り起こす方向にも働き得ることを示している。