NISHIO Hirokazu[Translate]
shogochiai2/8
>shogochiai 現象主義
> 現象学

>shogochiai 現象は実存を包含する。しかし実存を捉えにくい現象がある。
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> 現象は言葉を回避する。ただしその存在は人々の共通認識の中に定着していく。
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> 言葉は法を記述するために必要である。しかし現象は言葉を回避する。
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> 法は国民国家の前提である。しかし、言葉は現象に愛されていない。

>shogochiai 「電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られる記録であって、電子計算機による情報処理の用に供されるもの」(刑法第7条の2)

>shogochiai LLM、つまり言葉の機械は、人ほどは現象から愛されてはいない。

>shogochiai 人は現象を操る最も優れた機械である。

>shogochiai 現象機械(LLMに対するヒト)はある新規な非実存的科学現象が普及するにつれ、言語を介さず身体性のままそれをコモンセンスにする。
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> このような非実存的科学現象は、制定法に記述するにあたって各論対応を要するので後手に回りやすい。
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> 非実存的科学現象の具体例として、量子現象、ビットコイン、スマートコントラクト(DeFi, DAO)などがある。

>shogochiai 非実存的科学現象が言語を介さず身体性のままコモンセンスになることは、しばしば「ラフ・コンセンサス」と呼ばれているように思える。

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ここでは、人間とLLM(Large Language Models)を「現象機械」として捉え、人間の能力を特に強調しています。

人間と現象: 人間は「現象を操る最も優れた機械」と表現されています。この観点から、人間は自らの意識、経験、および身体性を通じて現象を理解し、操作する独特の能力を持っているとされます。人間のこの能力は、言葉に依存しない直接的な経験と身体的な感覚に根ざしています。

非実存的科学現象: これは、量子現象、ビットコイン、スマートコントラクトなど、伝統的な物理的実在性の枠組みを超えた現象を指しているようです。これらの現象は、直接的な物理的存在を持たないものの、社会や技術に大きな影響を与え、新たな現実を形成しています。

コモンセンスとラフ・コンセンサス: 非実存的科学現象が「言語を介さず身体性のままコモンセンスになる」プロセスは、「ラフ・コンセンサス」と呼ばれることがあります。これは、明文化された合意や法律よりも、実践的な理解や共有された経験に基づく暗黙の合意を指しています。つまり、人々は言葉を越えてこれらの現象を直感的に理解し、社会の中でそれを共通の知識として受け入れているということです。

法律との関係: 非実存的科学現象は、その非物質的な性質と急速な発展のために、法律が対応するのが後手に回りやすいとされています。つまり、これらの現象は制定法による記述が困難であり、新しい技術や理論が生み出す社会的な変化に法律が追いつくのが難しいという問題を提起しています。


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